2016/10/11

シドニー在住のネパール人姪っ子、ジュナが 29歳まで結婚相手を見つけられなかった理由

 

滑り込みセーフで30歳前になんとか結婚することができた姪っ子のジュナ。

うちのツレアイの姪っ子でネパール人だけど、永住権を取得してシドニーで働いています。

彼女の結婚がネパール人にしては遅くなってしまったのには、理由がありました。それは、彼女がオーストラリアに留学し、その後永住権を取得していることと無関係ではありません。

 

 

高学歴な女子は、アジア男子からは敬遠される

 

ジュナは叔母の私がいうのもなんですが、いい子です。顔もそれなりにかわいいし、ただ、結構真面目で奥手、ボーイフレンドと遊ぶタイプの子じゃないんです。

普通、ジュナの世代の子たちは、今時の日本人とあんまり変わりません。中学生くらいからボーイフレンドつくったり、スマホを使いこなしたり、ひと昔前の親世代のネパール人とは全然違う、ニュージェネレーションというヤツです。

ジュナだって、学生時代、好きな子とかいたのかもしれません。でも、結婚するなら同じマガール族の人と思っていたようです。

でもね、高学歴な女子は、男子から嫌われちゃうんです。

ネパールでは、決して、決して、してはいけないことがあります。男子のプライドを傷つけることです。

男性の心ってほんとにガラスのように繊細だし、一度でも自分を傷つけた相手のことは、かなり長い間(下手すると一生)根に持ちます。ネパリって結構、執念深かったりするんですよ、ぼーっとしているように見えて。

でもって、彼らは自分のプライドを保つために、結婚相手の女性には、次のようなことを求めます。

自分より学歴が低いこと。

自分より収入が少ないこと。

自分より背が低いこと。

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(これって、世の女性が求める結婚したい男性の条件の真逆ですね。って、しかも、これネパリに限らず、日本男児でもこう思っている人は結構いそうですよね。このあたりの感覚は世界共通なのかもですね〜)

ジュナは、身長150センチとけっこう小さいんで、見た目はオッケー、でもね四大出なんです。

そんでもって民族的なキャラクターとしてですね、マガールってあんまり勉強好きじゃないっていうか、頭そんなによくないっていうか…。カトマンズ出身のバフン族だったりすると、 四大出の男だって、ゴロゴロいると思うんです。でも、マガールはね〜、勉強よりも、若いうちからとっとと軍隊とか警察に入っちゃう男性が多いんですよね。実際、ジュナの村では、ジュナが一番学歴高いしですしね。

 

結婚しない女は男勝りか問題ありか

 

今の日本だったら、女性だって就職して経済的に自立できるし、結婚しない女性もたくさんいるんでしょうけどね。ネパールだと、まだまだ、結婚しない派は少数派です。

だいたい、慢性的に就職難のネパール、男性だって職に溢れて、毎日何百人人もの人が出稼ぎに海外に出て行く状況だというのに、女性が職を得て自立しようと思ってもなかなか難しいのが現実。

それにね、まだまだ保守的な社会なんです、ここは。結婚しない女ではなくて、結婚できない訳ありの女だと思われちゃうことが多いのです。村だったりすると、特にその傾向は強いです。

だから、世間の目を気にして、親や親戚は、年頃の娘がいたら、躍起になって結婚させようとします。だいたい目安は25歳(うちの村だったらもっと早いですけどね。だいたい22歳前)。

だから、ジュナが27歳で、ネパールに一時帰国した時は、いくつか見合い話があったらしいんですよね。

私なんて、「もういい歳だしさ〜、オーストラリア人と結婚しちゃってもいいんじゃね?」なんて思っておりましたが、 両親を始め親戚一同は、やっぱり同じマガール族と結婚と思っているようでした。

その時は、お見合いは決裂したのか、結婚の話もでずに、ジュナはオーストラリアへ帰って行きました。

 

 

私と結婚したいのか、それともビザと結婚したいのか?

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そんなジュナから結婚したいと思っているとメッセージが来たのがこの春のこと。(詳しくは 姪っ子の結婚式に想う、ネパールの結婚事情 を参照)

ジュナ29歳の春です。30歳越えちゃったらネパール人との結婚は難しいかなあと心配していたのでほっとしました。

実は、ネパール一時帰国の後も、シドニーで見合い話は何回もあったそうです(シドニーにもネパール人コミュティーがあります)。

でもなかなか決められなかったのは、周りの思惑が透けて見えていたからのようです。

「私と結婚したいわけじゃないのよ、私の持っているビザと結婚したいのよ」

ぼそりとジュナが言いました。

あ〜、そうなのよ、それそれ。

ネパールに住む先進国の独身女性も同じ思いをしているのよ、わかる、わかる、その気持ち。

私もネパールに住み始めて、何度も思ったことか。

私に寄ってくるネパール人は(男性に限らずです)、私に興味があるんじゃなくて、私の国籍に興味があるだけで、私とつきあうことでメリットがあるから親切なんじゃないかと、あらゆる人を疑った時期もありました。

遠縁の親戚が自分の甥っ子をオーストラリアに呼ぶよせるために、ジュナと彼を結婚させようと思ったり、それが、ちゃんとした男性ならともかく、酒飲みで怠惰なヤツだったりしたらたまりませんよね。そりゃ。

そういうのは断って当然。結婚相手次第で人生変わっちゃいますから。

最終的に結婚相手に選んだ男性は、すでに学生ビザでオーストラリアで、学生しながら働いているということで、その働きぶりが勤勉で、浪費をほとんどしないということが、結婚の決め手だったようです。いやいや、うちの姪っ子はほんと、堅実だね。

 

 

最後に

 

ビザのために結婚したい、それくらい、ネパール人が海外に出るのは大変で、かつネパールで就職しても生活が厳しいということが、この背景にはあります。

多少お金がある家庭に育ち、勉強が得意な若者たちは、スタディビザで海外留学し、そのまま現地で就職を目指します。

まるっきり勉強が得意でない人々は、出稼ぎの労働者として中近東やアジアを目指します。

問題は、海外に出ないと、最低の生活水準から抜け出せないというネパールの現状なのですが、それに対する政府の政策はほとんどないも同然、まだまだこの海外大量流出状況は続きそうです。

 

 

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