50歳から海外でフリーランスとして生きる

ネパールに住むなら知っておきたい よく使われるネパリフレーズと、そこに見えるネパール人の習性

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

ナマステ〜、ネパール在住20年のmiyachikaです。

住み始めた当初は、ネパール語のネの字もしゃべれなかった私も、今ではなんとか日常会話は大丈夫になりました。

そして、ネパール語がわかると、ネパール人のキャラクターも徐々に見えて参ります。

そこで、今日はネパールでよく使われるフレーズ3つと、そこから見えてくるネパール人の習性をご紹介。

ネパールに住もうと思っている人はもちろん、旅行で行く人もぜひ覚えて使ってみてください。

外国人がネパール語を話すと大喜びするネパリに、大受けすること間違いなしです。

 

ネパリ御用達フレーズその1 ケ ガルネ

(ケ=何、ガルネ=する)

直訳すると、『何する』ですが、『どうしろっていうの』『しょうがない』『どうしようもない』というような意味で使われるフレーズです。

責任転嫁したい時に便利です。

 

ネパールに住んでいると、個人の力ではどうしようもない状況によくぶちあたります。

突然行われる『バンダ』と呼ばれる全国ストライキ、何ヶ月も続いたインド国境封鎖による物資の不足、そして、昨日は黒だったものが今日は白になっていてもおかしくないのがネパールという国。

こんな国に住んでいる庶民はそんな政府やこの国の状況に振り回されっぱなしです。

 

だから、『ケ ガルネ? 』と言いたくなる気持ちもわかります。

 

わからなくはないのですが、このフレーズ使いすぎです。

『ケ ガルネ? 』の背景には、『これって俺の責任じゃないから』という責任転嫁の気持ちがあります。そう、悪いのは、上司であり、教師であり、生まれ育って家庭環境であり、政府であり、先進諸国であるのです。

でも、俺は悪くない、悪いのは周りだという、この責任転嫁を続ける限り、大した成長は期待できません。

周りの状況や、環境、政府の政策は確かに褒められたものではないかもしれません。しかし、それに甘んじて、ただただ、流されていたら、自分の人生も終わってしまいます。

国や周りの人を変えることはできなくても、自分の人生の何かを変えるくらいの行動を起こす人が増えることを期待するばかりです。(もちろん、自分もそうしていかないとね!)

 

 

ネパリ御用達フレーズその2 バィヤールチャニ

(フヌ=なる、であるという動詞の変形)

直訳すると、『やっちゃえますよ』という感じでしょうか? 何かを依頼された時、何かをしなければならない時に、「大丈夫、やるのは簡単です」「朝飯前さ」的な感じで安請け合いする時に使う言葉です。

 

了解の意味の言葉に『フンチャ』というネパール語があります。「オッケー」とか「わかったよ」という意味ではありますが、ネパールで、『フンチャ』と言われてたからといって、それは必ずしも相手が了解したとは限りません。話半分で、うんうん、という相づち程度の意味しかない場合も多いのです。

ですから、この『バィヤールチャニ』という返事をもらったからといって、全然安心はできません。

とりあえず、できると言っちゃうのがネパリ流。できるかどうか考えて返事をするのではなく、まず請け負う、それからどうやるか考える。

そして、できなかった場合は、「あ〜、できんかった」と翌日簡単に言われたりします。悪びれることなくです。あまりに堂々と、言われちゃうものだから、逆に感心してしまうくらいです。

 

できんかった、日本でそんなこと言おうものなら、首が飛ぶかもね〜。

 

でも、それがまかり通っているのがネパールという社会。

悪気はあんまりないのかもしれないけど、仕事だったら、もうちょっとは考がえて返事しようね。

 

 

ネパリ御用達フレーズその3 サマシャ チャイナ

(サマシャ=問題、チャイナ=ない)

意味は文字通り、『問題ない』、英語でいうノープロブレム。ネパールにおける様々なシーンで時として、自分勝手な思い込みを押し付ける時に使われます。

 

ネパール人のこの言葉の使い方って時々、すご〜く変です。

例えば、レストランで、マッシュルームスープをオーダーしたのに、チキンスープが出てきた時。

「私、マッシュルームスープをオーダーしたんだけど」というと、「サマシャ チャイナ。こっちのほうが美味しいよ。本当はマッシュルームスープより高いけど、マッシュルームスープの値段でオッケー」だとさ。

「サマシャ チャイナ」と何故、間違えたお前が言う!? って感じです。

また、ある時は、買おうとしたサリーの裾がちょっと汚れてて、これ汚れているからいらないと言ったら、またまたでました「サマシャ チャイナ、 洗えば落ちるから」って、洗って落ちる保証なんて全然ないのに、しらっとした顔で、本当にしらっとした顔で言っちゃいますよ。

 

売るほうにしたら「サマシャ チャイナ(問題ない)」かもしれないけど、買うほうにしたら「サマシャ チャ(問題あり)」でしょうよ。

 

まったく、押し付け以外なんでもないんだけど、これが悪びれずにさらりっと言っちゃうところがすごいのです。

 

 

さいごに

 

今日もまたふざけけすぎました。個人的見解満載の記事なので、その点をご考慮してお読みいただければ幸いです。

でも、なかなか言いえているんじゃないかと思うんですけどね、私的には。

 

  • ケ ガルネ 責任転嫁の精神
  • バィヤールチャニ 楽観主義の安請け合い
  • サマシャ チャイナ 自分勝手な思い込みの押し付け

 

こんなこと言ってるからっていって、別にネパリを非難しようと思っているわけじゃあ、ありません。

価値観が違うんだなあとは思いますけどね。

でもこのくらいあっけらかんと生きられたら楽なのかもしれませんね。

そんなこんなのネパリ社会で、今日も元気に生きております。

 

 

 

 

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

Comment

  1. アバター R より:

    初めまして!
    ブログ面白く読ませて頂いております。
    プロフィールに癒しライターとありますが、しっかりとした文で、癒しというよりは骨太な読み応えがあります。

    私は香港在住10数年で、ネパール人を雇っていたこともあり、本当に周りにたくさんいたので、「ああーわかる!!」と首がちぎれるほど頷いております。マガールが頭良くない、ってとこでは、友人の間抜けヅラが頭に浮かび、吹き出しましたが。笑笑
    香港はイギリス領だったこともあり、グルンが多かったですね。
    今は違う国に移ったのですが、(モモやトゥクパが恋しいです)ここでもネパリはすぐ分かりますね。ビルマで生まれイギリスに育ち、みたいなインターナショナルな暮らしをしてるのに非常に排他的でもあり。。馴染めたようで馴染めないというか。

    これからもブログ楽しみにしております。(^^)

    • アバター miyachika より:

      コメントありがとうございます。
      「ああーわかる!!」と言っていただけて良かったです。
      今や、香港だけでなく、ロンドンやシドニー、東京でもネパール人をよく見かけます。
      というか、ネパール人は、すぐに目に飛び込んでくるというか、ネパール語を耳が聞き分けちゃうというか。

      これからもよろしくお願いいたします。

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