海外暮らしのストレスを軽減するための人付き合いのコツ3つ【ネパール暮らしから学んだこと】
こんにちは、ネパール在住ライターのみやちかです。
外国に長期滞在&移住となると、旅行とは違い、現地の人との関わりは、好むと好まざるとに関わらず増えてくるのが普通です。
それこそが、旅行とは違う外国で暮らすことの醍醐味ではあるのですが、現地の人と関われば関わるほど旅行では無縁だった人間関係のしがらみも増えてきます。
ネパールで暮らす毎日には、生活上の不便さからくるストレスも多少はありますが、ストレスとしては一番大きいのは、やはり人付き合いに関すること。
まあ、それはネパールに限ったことではなく、日本より生活水準が低く、大家族制度が存在するアジア圏で暮らす日本人に共通するストレスなのだとは思います。
人付き合いのストレスをいかに減らすか、それが上手にできれば、アジア暮らしは随分と楽になるのじゃないかな?
みやちか
というわけで、今日は、アジア暮らしのストレスを軽減する人付き合いのコツについてのお話。
久しぶりに思いっきり個人的見解満載の記事ですので、その辺りは適当にお読みくださいませ。
この記事のもくじ
長く住めば住むほどストレスになるのは、距離感の違いだと認識せよ
一人ひとり人間は個別であって、日本人だからとか、ネパール人だからとか、アメリカ人だからと言ってその人間性やキャラクターは一括りにはできません。
が、そうはいってもやっぱりお国柄ってのはあるもんです。
そして、人と人の距離の取り方にもお国柄はあらわれるものなのです。
ネパール人が独特なのか、日本人が独特なのかはわかりませんが、ネパール人の人付き合いにおける人との距離感と日本人のそれはかなり違うと感じます。
どう違うかというと、一言で言えば
近すぎ!
です。
国民性による心地よい距離感の違いは存在するのか?
人には、他人には入ってきて欲しくないプライバシーラインというのがあって、自分を中心に恋人ならここまで、友人だとここまで、同僚はこのくらいというそれぞれとの関係性によって心地よい距離というのが違うのじゃないかなと思います。
この距離感は、同じ日本人でも人によって個々に微妙に違うのですが、全体的な平均値でみた場合、国民性が大きくあらわれるような気がしています。
ネパール人の友達ラインというのはとても近距離で、日本人的にはそれは恋人とか家族ラインだろうと思うような感じです。
それがネパール人をフレンドリーで人懐っこく感じさせる一番の要因であり、観光客という立場でネパールを訪れた時はそれがとても温かくて居心地が良いのかもしれないのですが。
コントロール不能な生理的感覚の違い
でも、ここに住むとなると話は変わります。
フレンドリーと馴れ馴れしいは紙一重でもあります。
それは、誰が悪い、どっちが悪いという問題ではなく、どういう距離が心地よく感じるかという単なる生理的な感覚の問題です。
だからこそ、たちが悪いといえば、たちが悪い。
誰も悪いわけではないから改善すべきポイントがみつからないのです。
単なる感覚の違いですから。
でも、単なる感覚の違い、国民性の違いだとわかっていれば、イライラすることも少なくなるように思います。
だって、悪気ないんですもの。
そして、違うものは、違う。
無理やり合わせようとしないことです。
だいたいベースとなる考え方が違うんだと知っておくだけでも、気持ちが少し楽になるかもしれません。
そこにある違いを認め、相手にも無理強いをせず、自分も無理に合わせずそんな付き合いができるようになるといいんですけどね。
嫉妬されないことは、日本人には不可能に近い
もう一つ、ネパールでの人付き合いにおいて、私が強くストレスを感じるのは、嫉妬心の強さです。
『私はいたって庶民である!えっへん!』(威張ることじゃないか?笑)
そう思っている日本人は結構多いと思います。
別に人から羨まれるような人生ではない、ごくごく普通。というか、むしろきゅうきゅうな感じで生きている。
そんな風に思う人の方が多いでしょう。
でも、そういう人でさえ、ネパール人から見たら(あるいは東南アジアの国々の人から見たら)外国人(先進国から来た)という羨ましい存在であるのです。
外国人ってだけで羨ましかったりする
何が羨ましいって、それは、もういろいろです。
私がどんなに私は日本で安月給ですよ、日本は物価高いからこの給料じゃきゅうきゅうなんですよと言ったところで、月給2万円以下の人から見たら、『そんだけ稼いで何言ってんだ』ってことになってしまいます。
あと、日本人のようにアジア人は外国を自由に旅行できるわけじゃないんです。
たとえお金があってもです。
日本のパスポートかネパールの(あるいは東南アジアの)パスポートかで、先進国各国大使館の対応はまるっきり違います。
知らない日本人も多いのかもしれませんが、日本人みたいに事前のビザ申請プロセス抜きで多くの国に旅行できる国はアジアにはそうそうないのですよ。
ネパール人なんて大変です。
アメリカのビザ申請するのに、銀行残高証明書やら、在職証明書やら、アメリカ在住アメリカ人の招聘レターやら日本人には一切必要ない書類があれこれ必要で、必要書類を全部揃えたところでビザが拒否されることも多いのです。
そんな状況なわけですから、日本人というだけで羨ましがられ、時には妬まれたりするのは避けられないものなのです。
目立たないことは、つかれるものだ
そして、嫉妬心というものは、感情の中でもけっこう強いものだから、ずっしりと重く感じちゃうことは度々なのです。
そんなこんなですから、できるだけ嫉妬されないようになりたいものだとは思うのですが、嫉妬を完全回避する方法は、私も発見できておりません。
ネパールでは嫉妬されるという意味に近い言葉として、「アカ ラグネ」という表現があります。
アカは「目」、ラグネは色々な意味で使われる言葉ですが、ここでは「くっつく」というのが近いでしょうか?
直訳すると「目がくっつく」というのがいいのかな?
例えば、新しい服とか着ていくとよくわかるんですが、ネパール人ってすごく目ざといんですよ。新しいものに。
「それ、どこで買ったの?」「いくらしたの?」と矢継ぎ早に質問されることは良くあります。
まさに他人の目が私の新しい服にくっついてくるような感じ。
そういうのが面倒なので、穴の空いたジーパンにTシャツ着てるのが一番気楽になっちゃたりして。
目立たないように気を使うのもつかれるもんです。
こんなアピール人間には要注意
あの人と話すとなぜかひどく疲れる。
そんな風に感じることってありませんか?
他人をいたく疲れさせてしまうタイプの人は世界のどこにでもいるものです。
そして、ネパール人に多くみられる他人を疲れさせるタイプには、これから紹介する3つのタイプが多いように思います。
この手の人は職場にも、親戚にもゴロゴロいますので(もちろん日本にも、ネパール以外の国にも)、君子危うきに近寄らずが賢明かと思われます。
大きい人アピール人間
名刺の表や裏にびっしりと様々な肩書きが書かれているのが特徴です。
スケールのでかい話を好み、自分の偉大さを強調するのが大好き。
基本的に、大風呂敷を広げる癖があり、なんでも安請け合いしてくれちゃいますが、その約束を鵜呑みにすると、期待外れに終わることもよくあります。
自分への敬意を強要し、それが得られなかった場合は、攻撃してくることもあるので要注意です。
いい人アピール人間
口癖は、「アルライマヤガルヌパルチャ(他人には親切にしなければならない)」「パイサバネコケヒチャイナ(お金なんて大したものではない)」。
地域活動に熱心に参加し、ボランティア活動にも熱心です。
でも、口は出すし、手も出してくれるが、金は出さないのもこのタイプ。
気がつくといつも私が払う羽目に???
被害者アピール人間
私はこんなに頑張っているのに、周りが理解してくれない、社会が悪い、政府が悪い、私ってこんなにかわいそうをアピールするのがこのタイプ。
もちろん社会的弱者が多いネパールでは、理不尽なことも多く、その訴えが正当であるケースも多々あります。
が、ここで取り上げるのはそういう人々ではありません。
自分のかわいそうさを強調することで、あなたに依存しようとしている人々のこと。それが叶わなかったときには、「人でなし」と悪態をつかれることもよくあります。
まとめ 海外暮らしにおける人間関係のストレスを軽減するコツ3つ
というわけで、今回はなんだか長くなってしまいましたので、最後にまとめ。
だらだらと長く書きましたが、結論として言いたかったことは以下の3つ。
- 国民性で心地よい距離感には違いがあるということを理解する。アジアは日本人より近い距離感で人付き合いをするのが普通。
- 嫉妬されるのが普通だと心得よ。回避の方法はないに等しい。できることがあるとすれば、嫉妬深い人とはできるだけ距離をおくくらいだ。
- オレオレアピール人間はどこにでもいる。いい人ばかりの国は存在しないと心せよ。人柄を見極める目を養うことが、自分を守ることにも繋がるのだ。
人付き合いのストレスは、どこに暮らしてもあるものですが、心持ちとちょっとした心がけで軽減することも可能です。
あなたの日々のストレスがちょっとでも、軽くなりますように!
みやちか
それでは、ナマステ!また今後!