50歳から海外でフリーランスとして生きる

そもそもネパールってどんな国? 気になる治安や衛生状態は? (注意! かなり個人的見解入り)

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

ナマステ〜。ネパールのポカラ在住ライターみやちかです。

ネパールに暮らし始めて約20年、私にとってはすでに第二の故郷的な、鬱陶しくもなくてはならない存在のネパールですが、知り合いから、ネパールってどこ? どんな国? と聞かれることも少なくありません。

 

そこで今日は、ネパールという国について書こうと思います。

ネパールはどこにあるかという基本的なお話から、治安や、衛生状態、生活水準など、ネパールの基本情報をお届けします。

 

(ただし、このレポートは客観的データに基づいたものではなく、20年暮らした私の実感に基づく、非常に個人的色メガネを通した記事であることをご了承ください。)

 

 

 

ネパールの場所 「一体どこにあるの? 」 → ヒマラヤの麓にあります。

 

ネパールに暮らし始めた時、「ネパールってすごく暑いんでしょ?」と聞かれることも多かったのですが、「ネパールってすごく寒いんでしょ?」と真逆のことを聞かれることも同じくらいありました。

 

暑いんでしょ? と聞く人は、ネパールとインドを混同しています。インドの一都市と思っている人さえいました(いや、実際問題、インドはネパールを属国ぐらいに思っている節はあるんですけどね、一応、独立国家です)。

 

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寒いんでしょ? と聞く人は、ネパール=ヒマラヤ、雪山の中の村、チベットに近いイメージを持っているようでした。

 

実際ネパールは、ヒマラヤ山脈の南側にへばりつくようにある、東西に細長い国で、南はインド、北は中国のチベット自治区に国境を接しています。このアジアの強烈な二大大国に挟まれた海のない小さな国、ネパールが、今でも独立国として存在していることは、奇跡ではないかと時々思うことがありますが、ヒマラヤの神々が守ってくれているのでしょうか?

 

面積は日本のわずか三分の一という小さな国ですが、標高は下は100mから上はエベレスト山頂の8,848mとヒマラヤ山脈に斜めにへばりつくような形で存在しています。

 

世界には8,000mを超える山は14峰ありますが、そのうちの8峰がネパールにあります。

 

8峰もですよ!

 

これ、すごい数だと思うんです。

スイスなんて全然目じゃないはずなんです。

 

…でも、観光地としては完全に負けてます。悔しいですが。

インフラやサービスの面では完敗状態ではあります。

 

エベレストを始めとするヒマラヤ山脈のうち8,000mの山を8峰も有する、ヒマラヤの桃源郷とも呼ばれた国ながら、その素晴らしい観光資源を十分に生かせていない残念な国であるとも言えるでしょう。

 

 

 

ネパールの治安 「危険じゃないの?」 →  アジアの中では安全な方だと思います。

 

ネパールってさ、危険じゃないの?

 

そんなことを聞かれたこともあります。危険かどうかっていうのは、数字で表せるものでもないし、絶対安全な場所なんてこの世にはないと思うけど、いかんせん、日本という国は昔より治安が悪くなったと言いつつも、やっぱり世界有数の治安のいい国であることは変わりなく…。

 

だから、日本を基準に考えちゃうと、アジアの国々は大抵危険ってことになっちゃいます。

 

でも、ネパールは、アジアの中では比較的治安はいい国だと私は思うんですよね。長年住んでいるからって理由だけじゃなく、ツーリストや外国人を狙った犯罪も少ないと思うし。昼間、カトマンズやポカラで女一人で出歩いてそうそう危険な目に合うこともないだろうし。

 

タクシーに関しては、タイのバンコクよりも、インドのデリーよりも、ネパールのカトマンズが安心感が高いと、個人的には感じています。

 

もちろん、スリとか、泥棒とか、詐欺とかありますよ。でも、それは日本でもあるわけで、日本で気をつけるのと同じように気をつけていたら、そうそう犯罪に巻き込まれるってことはないと思うんですよね。

 

今知り合ったばっかりの人にほいほいついていったり、カフェでたまたま近くに座っておしゃべりしただけの人にガイドの仕事を頼んだり、日本じゃしないでしょ?

 

旅に出ると、どこか開放的な気分になって、無防備になってしまうのも理解できるし、警戒ばかりして全ての人を疑っていたら現地の人と触れ合うことなんてできないけど、何事もバランス感覚が必要で…。自分のそういう感覚を研ぎ澄ませ、安全確保は怠らないこと。個人旅行の場合は、特に、自分の行動には自分で責任を持つ覚悟は必要ですよね(どこの国に行くにしろ)。

 

 

 

ネパールのインフラや生活水準 「不便じゃないの?」 →   はは〜っ、こればっかりは反論するのが難しい

 

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ネパールのインフラは? 衛生状態は? 町はきれいなの? 生活水準は低いのじゃないの? 不便でしょ?

 

一度ネパールに遊びにおいでよと、日本の友人を誘うと、逆にこんな質問をされちゃったりします。

 

そうですよね。日本はインフラは整備されているし、どこ行ってもきれいだし、衛生状態もいいし、便利だしね。そうじゃないところに行くって、そりゃ、普通の人にはそれだけでハードル高いのかもしれません。

 

世の中には、不便で生活水準は低いけど、人々のパワーが溢れている雑多なアジアに惹かれてやってくる人もいますが、まあ、それは日本人の中では少数派なんでしょうね。

 

ネパールって、エベレストをはじめ観光資産的には豊かな国だと思うのですが、観光立国を目指す国としては、いろいろな点でまだまだこれからってところが多いです。

 

まず、国際空港が一つしかない、しかも、滑走路が国内線と共有で一つのみというのも、観光立国失格。現在第二、第三の国際線空港が建設中ではありますが、完成はいつになることやらというのが現状です。

 

道は砂埃と排気ガスがひどく、車の窓を開けるのもためらわれるけれど、エアコンがついてない車もまだまだ多く、夏は窓を開けずにはいられません。

カトマンズやポカラの町中では基本、道路は舗装されてはいますが、つぎはぎだらけでガタガタなところもまだまだ多く、道路拡張工事などが行われると、何ヶ月も未舗装でひっくり返したままの状態になります。

 

時々起こるゴミ集積所の反発でゴミ収集車がこなくなること、多々。そうなると町中のあちこちで悪臭です。

 

停電と節水は毎日のこと。毎日停電するし(一番ひどい時は1日14時間以上の停電 *2016年11月以降、毎日の計画停電はなくなりました。今はたまに停電するくらいです)、水は一日おきにしか来ないこともよくあります。(私の知り合いの家は1週間に2回しか来ないと嘆いていました)

 

24時間営業のコンビニは存在しないし、便利な弁当屋もありません。夜10時には閉めるレストランが多く、それ以降となるとバーみたいな飲み屋しかやっていません。ツーリストエリアでこれです。

 

等々、不便なところ、不衛生なところなど、挙げていくときりがないので、この辺でやめますが、ほんと、これでよく観光客を呼ぼうと思うよなと思わずにはいられない国なんです。

 

まあ、コンビニなんかはなくてもいいんです。

 

でも、最低限のインフラは必要ですよね。外からのお客様を呼ぼうを思ったら。

 

ないものはない!って開き直っちゃそれまででしょ。観光年とかキャンペーンをはる前に、することあるよね。って私なんかは思うのですが、ネパールのお役所の方々、何しろ派手なことは好きだけど、裏方の地味な仕事はお嫌いなようです。

 

 

 

そんな欠点を補って余りある魅力もあるだ

 

ホテルを営業していた頃は、ただただ、お客様に水と電気を供給することだけでも大変だったことを覚えています。ホテルのサービスの向上とかそういう以前に、最低限の水や電気の供給のために走り回り、疲れ果てる国って、

 

本当に観光で売っていこうと思ってんのか〜〜〜〜〜!!!!!!!

 

そんな国なんです。

 

それでも、来てくださいっていうのは、おこがましいのですが、でも、多少の不便を超えてあまりある“何か”が見つかると思うから、やっぱり、多くの人に来て欲しいと思います。

 

いつも期待して裏切られるみたいなところがある、ネパールなんですが、でも、どうしてでしょうね〜、もう20年も住んでいます。

 

人生を変える何かがここにはある。

 

例え、それが幻想だとしても、

実際に人生がよい方向に変わったのであれば、

それが幻想かどうかはたいした問題じゃないのじゃないかなあ。

 

 

私はそんな風に思います。

 

一体それは何なのか?

その正体を見極めたいと思ってしまったあなた。

ぜひ、一度足を運んでみてください。

 

 

 

 

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