2017/08/03

ネパールでトレッキングに行くなら、絶対に知っておきたい高山病対策のこと

 

 

ナマステ〜、自称、勝手にネパール観光大使のmiyachikaです。

先日ネパールに来たら、絶対にトレッキングに行って欲しいという記事を書きました。

その中で書いたように、ネパールのトレッキングルートの中には、初心者でも根性さえあればなんとかなる、村人の生活道を歩くコースもたくさんあります。

ただ、一つ絶対に気をつけてほしいことがあります。それは高山病対策です。

高山病は、3,000mを超えれば誰でもかかる可能性があります。

実は、私も高山病の初期症状は何度か体験しています。

今日は、そんな私の体験も交えながら、高山病とその予防対策についてお話ししたいと思います。

 

 

高山病は予防できる、でも決して侮ってはいけない

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標高が高くなると、気圧は低くなります。気圧が低いということは空気が薄くなることを意味し、当然ながら、大気中の酸素も減ってしまいます。

この薄い酸素に体がうまく対応できずに起こる、様々な低酸素症を高山病と呼びます。

つまりは、薄い酸素に体が順応できるかどうかであって、体力の有無や登山経験、年齢とは全く関係ありません。

また、同じ人が、以前登った時に高山病の症状が出なかったからといって、今回も大丈夫かというと、そうとも言い切れないのが高山病。

初期症状は、頭痛、動悸、めまい、倦怠感、吐き気、食欲不振など。これらの症状が出たら、先に進まないこと。同じ場所に留まり、適度な休息をとることで体を順応させます。それで症状が回復したらゆっくりと高度を上げていきましょう。

初期症状のうちなら、高度順応のための休養を取ることで、症状を回復させることが可能です。

しかし、この初期症状を無視して、登り続けると、呼吸困難を引き起こす肺水腫や、死に至る危険性が高い脳浮腫などの重篤な状態に陥る可能性もあり、たかが高山病と侮れません。

高山病が発症する高度は個人差がかなりあります。だいたい3,000m前後で軽い頭痛や動悸などを感じる人が多いようですが、人によっては、2,000mで発症するケースや、4,000mでも平気な人など個人差がかなりあります 。

確かに言えるのは、連泊しても初期症状が回復する兆しがなかったり、悪化した場合は、潔く下山する決意をしたほうが良いということ。

生きていれば、また登る機会を得ることもできるのですから。

 

 

最高標高5,500mの私の高山病体験

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私の高山病の初体験は2,800mのプーンヒルでした。早朝、準備運動も食事をとることもなしに、眠い体に鞭打って、日の出に間に合わせようと、オーバーペースで歩いたからだと思います。

プーンヒルに着いた時は、軽い頭痛。頭が痛いと言うと、ガイドは、熱くて甘いココアを調達してきてくれました。朝日を見ながら、それをゆっくり飲んでいると頭痛が少しずつ軽くなっていきました。

オーバーペースで登りを歩いたことで、体が急激に低酸素状態になってしまったのでしょう。

実はその翌日、私は、下痢になってしまい、1日動けずに宿で寝ていたのですが、今思えば、あれも、低酸素症の症状だったのでしょう。だって、腸が正常に機能するためにも絶対に酸素は必要なはず。そして、普段から胃腸が弱い私は、酸素不足の影響がその弱いところに出たのでしょう。

ただ、その時のコースはプーンヒルが最高高度で、後は降るのみ。1日下痢で寝込んだ後は、体調も回復し、自分で歩いておりました。

 

 

2回目は、標高3,700mのムクティナートにて。昼間はすごく熱い日で、汗びっしょり。でも、宿泊した宿では、ちょっとぬるかったけど、お湯のシャワーがでたんです。それで、ちょっとくらい大丈夫かなと思ってシャワーを浴びたのが間違いのもと

シャワーからあがってから、急に手足が冷えてしまい、指の先がしびれました。シャワーを浴びたことで逆に血行が悪くなってしまったんですね。もちろん、そのあと、必死で体を温めました。

 

 

3回目の高山病体験は、チベットのカイラス巡礼トレッキングに行った時のこと。トレッキングといっても歩いたのは、カイラスの麓を一周した4日間だけでカイラスの麓までの6日間はジープでの移動でしたが。

ただ、カイラス巡礼コースは、平均標高4,000m以上。最初の宿泊地が2,700mなのですが、それを過ぎると、延々4,000m以上。そして最初の4,000mの宿泊地でまたもや軽い下痢になってしまいました。

ただ、前回と違って、これは高山病の症状であると推測できましたので、消化に負担がかかる肉類は避け、水分を十分にとり、お腹と足と頭を十分に温めることで症状を改善させることができました。

その後は、歩くと息切れは多少したものの、大きな問題はなくトレッキングを遂行することができました。

ただ、同行した仲間の一人は、倦怠感と強い眠気という初期症状が回復せず、最終的に2,700mの街に引き返すことになりました。

その決断をするのは悔しかったと思います。でも、症状が改善しない時には、勇気を持って下山することが、絶対に必要なのです。

 

 

3,000m以上のトレッキングなら、絶対守りたい7つの高山病対策

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これまで、高山病と、症状が出た時の対処について話しましたが、そうなる前に実行してほしい、7つの高山病対策についてお話しします。

 

  1. 余裕のあるスケジュールを立てる。できれば、3,000mと4,000mあたりで、高度順応のための順応日を設けたい。
  2. ゆっくりと歩く。少ない酸素での運動は平地での運動以上に体に負担をかけていることを忘れないで!高地での行動は、平地の5〜6割程度に抑えておきたい。
  3. 1日の高度差は500m程度に収める。急に高度をあげないことは大切。
  4. 体を冷やさないようにすること。冷えは血行を悪くし、それは高山病を引き起こすことも。また、風邪をひいていると高山病の症状が出やすくなるとも言われていますので、風邪を引かないように、防寒には気を配る。
  5. 水をたくさん飲むこと。たくさん飲んで、たくさん排出することで体の新陳代謝を活発にすることができます。また、脱水症状の予防の意味でも水の十分な補給は絶対に必要です。
  6. 酒、タバコ、風呂は控える。たださえ、酸素が取り込みにくい高地。血管を収縮さえるタバコや、呼吸が浅くなると言われているアルコールは控えましょう。また、歩いて汗をかくとシャワーが浴びたくなりますが、山小屋のぬるいシャワーで体を冷やしてしまうと血行が悪くなるのでおすすめできません。また、高度で熱いお湯に浸かるのもよくありません。
  7. できるだけ酸素をとりいれよう。高度では一回の呼吸で取り入れる酸素の量が少なくなります。意識して深い呼吸を心がけること。その日の目的地に着いたとしても昼寝は厳禁です。人は寝ている間は呼吸が浅くなってしまうのです。

 

と、今日はちょっと真面目なお話しになりましたが、とても大切なことなのでぜひ実行してみてください。

 

 

最後に

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それでも、どんなに気をつけても、なってしまう時は、なってしまうのが高山病

休養日をとっても初期症状が回復しなかったら、自分の体力を過信しないこと。勇気をもって下山する決断をしましょう。

生きて帰ることが一番大切!

なんていうと大袈裟に思われちゃうかもしれませんが、毎年、高山病で亡くなるトレッカーがいることは事実。

せっかくのトレッキング、楽しんで、そして無事に下山しましょう!

 

では、では、お気をつけて、よいトレッキングを!

 

 

 

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