50歳から海外でフリーランスとして生きる

村のネパール人に学ぶ、ネパール料理・ダルバートの正しい食べ方(注意:かなり個人的見解記事です)

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

ナマステ~、自称、勝手にネパール観光大使のフリーランスライターみやちかです。

ネパール料理といえば、ネパールの国民食といってもいいダルバートを抜きには語れません。

 

最近は日本国内にもネパール料理屋が増えているようなので、ネパールに来たことはなくても、ダルバートは食べたことがあるよ、という人も増えているかもしれません。

 

しかし、日本のネパールレストランや、カトマンズやポカラのツーリストレストランでのダルバートの食べ方、それは、ネパール本来の正統派のダルバートの食べ方からは、かなりかけ離れています。

 

最近は、ネパール人ですら、都市部や若年層で特に、食べ方のモダン化が目立つようになりました。

では、ここでいう正統派なダルバートの食べ方とは、いかなるものなのか?

 

今回は、みやちかの個人的見解を、た~っぷり熱く語りたいと思います。

 

 

ちなみに、ネパール料理のダルバートって何?って方は、最初に、『1日に2食ダルバートなネパール人の食事についてのおはなし』をご覧ください。

 

 

今やダルバートの正統派の食べ方は村にしか存在しないのか?

 

昨今、カトマンズのネパール人の家庭に食事などに招かれると、ダイニングキッチンにダイニングテーブルと椅子が置かれていたりして、ダルバートにもスプーンとフォークが添えられていたりして、ここは、ネパールじゃないのかと、疑いたくなることが多々あります。

 

もともと、ダルバートは手で食べるものです。でも、カトマンズでは、手でダルバートを食べない子どもも多いのです。

急速にモダン化が進むネパール、ダルバートの食べ方の変化にも、それが現れています。

 

まあ、それが悪いってわけではないのですが、食べ方ってのは、ひとつの文化であって、それが廃れていくのは、ちょっと寂しい気もしなくはありません。

今や、ダルバートの正統派な食べ方は村にしか見ることができなくなりつつあります。

そこで、今日は、失われつつある、村のネパール人の正統派の食べ方をご紹介したいと思った次第。

 

あくまでもみやちか、個人的見解満載の記事ですので、その辺りは、差し引いておよみだください。

 

 

正統派のダルバートの食べ方を解説する!

 

正統派の座り方は、床にあぐらで、皿も床

 

まず、最初に、正統派は、食卓などは使いません。

床に座ります。

ネパールではあぐらがフォーマルな座り方。床にあぐらで座りましょう。

皿は自分の目の前の床に置き、基本、持ち上げたりしません。

体を前のめりにして、かきこむように食べるのが基本です。

 

 

正統派は、舌と右手で味わいつくす

 

日本食は目でも食べるといいますが、ダルバートは、手で食べます。

いや、実際、本来の食べ方としては、スプーンや箸などを使わずに手を使ってダルバートを食べるのですが、先に述べた手で食べるというのには、感触も味わいのうちという意味も含みます。

正統派が、使うのは右手のみ。

食べる前には、しっかりと手を洗うのが基本です。

まずは指先でダルバートの触感を味わい、そして口に運ぶ。

スプーンで食べるのとは、手で食べるのでは味が違うように感じるのは、私だけではないはず。

 

 

正統派は、食べずに、『飲む』

 

私の友人は、ダルバートを食べているネパール人を見て、ダルバートは、食べ物ではなく、飲み物だとのたまいました。

健康にいいか悪いかは、置いておいて、正統派にとっては、ダルバートは飲むごとくに食べる物です。

 

ほとんど噛まずにかきこむように、勢いよく食べます。

食べながら、談笑するなどありえません!

 

皆、自分の皿と真っ向から向かい合い、まるで時間制限があるかのごとくに一心不乱にも黙々と食べることに集中します。

食べ物は温かいうちにたべるべし!という掟があるのかもしれません。

(*よいこの皆さんは、飲まずに、よく噛んで食べてくださいね)

 

 

正統派は、混ぜ方の工夫をしている

 

正統派の食事は、毎日、朝晩2食、ダルバートです。

毎回ダルバート飽きないものか、とよく言われます。が、ダルバートは、実は、食べる人の工夫次第で一皿で何通りもの味わいが楽しめるのです。

 

まずは、ご飯とタルカリだけを混ぜて食べる。

その次は、ご飯とアチャール、そして、ご飯とダル。

間でお肉を一切れゆっくりと味わったら、

それから、ご飯とダルとタルカリの3種類を混ぜて食べてみる。

 

などなど、混ぜる組み合わせや、混ぜる割合を変えることで、一口ごとに違う味わいを楽しめます。

その妙が、わかるようになったら、立派なダルバート通です。

 

 

正統派は、お代わりをする

 

お代わりは、ダルバートのお決まりごと。

最初に盛られた分を食べるのは当たり前、お代わりしてなんぼです。

黙っていても、勝手にお代わり入れらちゃいますし、ここは、盛られたら食べるという精神で頑張りましょう。

 

(あ、でも、ほんと~にお腹いっぱい、これ以上食べるの無理って時には、無理せず残しましょう。村では残しても無駄にはなりません。水牛さんに、牛さんにヤギさんと残飯係が首を長くして待っていますから。ほんっと、エコです)

 

 

ぜひ正統派なダルバートの食べ方で、ネパール人を驚かせちゃおう!

 

本日は、正統派のダルバートの食べ方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

ネパールの村に行く機会がありましたら、ぜひ、この正統派の食べ方を実践してみてください。ネパール人に喜ばれること、間違いなしです。

 

なお、多少、誇張しすぎの感はありますが、盛りすぎがダルバートの良いところでもありますし、その辺のことも、考慮しながら読んでいただければ幸いです。

 

って、ダルバートを知らない人には、今回の記事はなんのこっちゃという感じがあったかもしれませんが、ダルバートを知りたい!という方は、ぜひぜひ、お近くのネパール料理屋か、ネパールまで足をお運びくださいませ!

 

 

なお、みやちかは、お仕事として、ネパールダルバート食べ歩き、ネパールの学校訪問、カトマンズでの絵画展などオリジナルの旅のコーディネイトもさせていただいております。

有料になりますが、もし、ご興味あれば、お問い合わせください。

 

 

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