50歳から海外でフリーランスとして生きる

日本人にはまるで歯が立たない、ネパールの固い食べ物のお話

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

ナマステ~、フリーランスライター兼、自称勝手にネパール観光大使のみやちかです。

今日はネパールの食についての話ですが、ネパールの国民食ダルバートやキングオブカジャのモモの話ではありません。

 

実は、先日、たまたま『ちきゅうラジオ』で、世界のかたい食べ物というテーマでお便りを募集していまして、この間のラジオ出演以来、すっかりラジオにはまっているワタクシは、またまた懲りもせず、投稿してしまいました。

番組で紹介してもらったのは、チュルピというチーズのお話でしたが、思いめぐらしてみると、それ以外にも固い食べ物、あるあるある!

ということで、今回は、ネパールの固い食べ物を一挙公開してしまいましょう!

 

 

チュルピ ーヒマラヤの民の乾燥チーズー

 

 

チーズはチーズなんですが、これでもかというほど、乾燥されてます。

その為、固いのなんのって、カッチカッチです。

歯で噛み砕くのはおろか、包丁で切るのでさえ、無理でしょう。

まあ、ネパールの伝統的な刀であるククリで叩き割ればいいのでしょうが、非力な日本人女子には、そんな力はなく…。

お店で売られているときは、サイコロくらいの大きさにあらかじめ切られて売られていることが多いです。

 

ちなみに、最近、このチュルピは、アメリカや日本では、犬のカミカミ用のおやつとして売られています。犬のあの鋭い歯でも、カミカミしないといけないくらいですから、そりゃもう固いんです。

 

このチュルピ、ヤクのミルクから作られた乾燥チーズで、ネパールはもちろん、インドからチベット、ブータンにかけての山岳地帯のチベット系の山岳民族の保存食なんです(ネパールではチュルピと呼ばれていますが、国や地方によっては別の呼び名があるようです)。

標高が高い上に、乾燥しているヒマラヤの山岳地帯では、生きていくための食料の確保は大変です。そんな状況の中で、不足しがちなタンパク質を補ってくれるチュルピは、なくてはならないものだったのでしょうね。

 

しかし、それにしても、本当に固いので、皆様、食べる時は、ご注意を。

ちなみにポカラのスーパーマーケットでは100g100ルピーくらいで売られています。

 

シュパリ  ーダルバートの後にカミカミする嗜好品ー

 

 

ネパールでは、シュパリと呼ばれていますが、英語では、BETEL NUT 、和名は檳榔(ビンロウ)。ヤシ科の植物で、この木の実を檳榔子(ビンロウジ)と言います。

ヒンディー語では、パーン(あの、嗜好品のパーンです。粉末にしたものが、葉っぱにくるまっていてお口でクチュクチュ噛んで、そのあとぺっと吐き出すやつです)。

 

主成分は、アルカロイド、ステロイド、タンニン。依存性があり、興奮、食欲の抑制など、ニコチンと同様の作用をします。

 

ネパールでダルバートを食べたあと、お口直しとして、よく伝票と一緒にお皿に盛られてきたり、お勘定を払うカウンターに置かれていたりします。消化にいいらしいのですよね。

こいつもチュルピ同様めちゃくちゃ固いので、私なんかが、口に入れて30分カミカミしても、全然小さくなった気がしません。歯で割るなどもってのほかで、そんなこと試そうものなら、歯の方が欠けてしまいそうです。

それ以前に、私は気持ち悪くなっちゃいました。きっと私には、強すぎたんでしょうね。

 

実を粉にしたものは、歯磨き粉や虫下しとして使われます。

漢方薬にも使われています。

が、その一方で、依存性と発ガン性もあるとされ、素人判断での食べ過ぎは良くないようです。

薬と毒は紙一重らしいですから、摂取の仕方や量で薬にも毒にもなるのでしょうね。

 

ちなみに、こちらもポカラのスーパーでは、100g100ルピーでした。

 

 

バトマス  ー大豆ー

 

 

乾燥大豆は、チュルピやシュパリに比べれば、全然かわいらしい固さですが、それでも決して柔らかいものじゃないですよね。

うちのツレアイの村に行くと、定番カジャ(軽食、おやつ)としてだされるのが、炒り大豆。

ネパールの大豆は少々小ぶりで、白いの、黒いの、茶色いのと、いろいろあります。

(私は、個人的に黒い大豆が好きで炒ったものをお米に混ぜて炊いたり、麦茶に混ぜて煮出したりします。)

 

青いうちに収穫して、塩茹で枝豆の唐辛子まぶしみたいに食べたりもしますが、こちらは、旬

の期間限定。

 

通年通して食べる方法としてはやっぱり、乾燥大豆を炒ったもの。

作り方は簡単で、鉄鍋や素焼きの壷のようなもので、から炒りするだけ。

私は、個人的に、素焼きの壷派です。(これでポップコーンもできます)

 

村では、炒っただけのものをおやつタイムにチヤと一緒にポリポリといただきます。

時々めっちゃ固いやつにぶつかっちゃうこともありますが… f^_^;)。

 

あと大豆を使ったメジャーなレシピといえば、バトマスサデコでしょうか。

炒り大豆の唐辛子和えと炒った感じのもので、固いし、辛いですけどね、ビールのつまみには最高でしょうね。(私は、ビール飲まないからよくわかんないですけど)

 

ちなみに、乾燥黒大豆は1キロが150ルピー程度です。

 

 

ネパール人の歯が強いのは、やっぱ固いもの食ってるからか

 

というわけで、今日は、ネパールの固いものをご紹介させていただきました。

でもね、普段から固いものを食べているせいか、ネパール人は歯が強い人が多いと思います。

鳥の骨とかもガリリとか囓っちゃいますしね。

私には、せいぜいバトマスくらいですかね。なんとか食べられるのは。

 

ではでは、また、何か固い食べ物を見つけたらご紹介したいと思います。

今日は、ここまで。

ナマステ~~!

 

 

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