50歳から海外でフリーランスとして生きる

元気のでるコトバ 心のしつけ

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

心のしつけ

 

今から15年前、ヨガを始めた頃、私にとって難しかったのは、ポーズを取ることよりも、仕事のことを考えないことだった。

「外の世界のことは忘れて、今この時間は、呼吸に合わせて身体を動かし、そして、身体の声に耳を傾けましょう」先生は、そんな風に言うのだけれど、ヨガのクラスに来ているというのに、頭は終わっていない仕事やトラブっている仕事のことを考え続けている。

でも、ヨガしながら考えても解決策が出てくるわけではないし、ヨガにも集中できず、ヨガをやる意味が全くないだけなく、ヨガなんてやっている暇あったら仕事しなくちゃという焦りが、さらにストレスを増すという悪循環…。

 

 

ただ、一つ、良かったと言えることがあったとしたら、仕事モードからヨガモードに切り替える、たったそれだけのことができない自分に気が付けたことだ。

私は人並み以上にリラックスするとか、気持ちを切り替えることが下手なのかもしれないと気付けたことだ。

そして、朝起きたらおはようと言うとか、ご飯の後は歯磨きをするとか、靴を脱いだらきちんと揃えて置くとかということと同じように、本当は、心もきちんとしつけてあげないといけないのかもしれないと思ったのだ。

仕事する時は仕事に集中する。仕事が終わったら、頭を切り替えて、目の前のご飯を誰かと一緒に食べる時間を楽しむことに心を向ける。そういう風にちゃんと切り替えることは、実は訓練を要するのだ。

 

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私にとって、ヨガクラスに通うことは、気持ちの切り替えを習慣化するためのいい機会だった。1時間、仕事のことは忘れて過ごすことが、あの時の私にはとても必要なことだった。

もちろん、すぐにそれができたわけじゃない。始めの2〜3ヶ月はヨガをしながらも、仕事のことがひょこひょこと思い浮かんで仕方なかった。それでも少しずつ、ヨガに集中できる時間が増えていった。

 

別にそれはヨガなくても、仕事以外の何か集中できる趣味のようなものであれば何でもよかったのかもしれないけど、逆説的なんだけど、私にとっては身体を動かすヨガが、心を鎮めるための方法としていたって効果的だったのだろうと思う。

目に見えない心のようなものを直接的にコントロールするよりは身体をコントロールすることで心をしつけていくことの方が多くの人にとってやさしいのではないだろうか。

 

だいたい、私たちは、実は自分の身体すら意識的にコントロールできないことが多々あるのである。まずは、身体と呼吸を意識的に動かすということを習慣化してやる。

それこそが、仕事モードをヨガモードに切り替える訓練にもなり、意識して気持ちを切り替えることができるための第一歩になるんじゃないだろうか。

 

心をしつける。

 

それは心が健康であるための必要な動きを習慣化してあげること。毎朝のエクササイズタイムは、私にとって、その大切なしつけタイムであるのだ。

 

 

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