ネパールに移住するなら覚悟したい、様々な虫や動物たちとの共存
ナマステ〜、最近家が増えてきたとはいえ、まだまだ緑豊かなポカラからmiyachikaです。
自然が豊かなポカラ、自然の中で暮らすというと、健康的で気持ちいいイメージがあると思うのですが、
が、
自然が多いということは、害虫を含む虫やイモリ、ネズミなども含む生き物もそこここに存在しているということで、
それらとも共存しなくてはならないということで、
おうちの中にもそいつらがいたりするわけで、
ぎゃ〜〜〜〜!
と時々叫ぶこともあるわけで。
でも、自然に近いってことは、そういうことなんですよね。
あまり神経質にならずに、仲良く共存できるのが理想ですけど。
ハイジのような干し草のフカフカベッドに寝てみたら?
アルプスの山の中で、ハイジのように、干し草のフカフカのベッドで、屋根裏の窓から星空を眺めながら眠るなんて、自然と宇宙に包まれている感じでいいなあ〜なんて思います?
でも、ネパールでこんなことしたら(いや、ネパールでなくても自然が溢れる田舎でこんなことしたら)、翌朝、大変なことになってます。
ダニかノミにやられて体のあちこちが赤くはれ、痒くて痒くて気が狂いそうな上、夜中ガサガサと動き回るネズミの音が気になってほとんど寝ていないため頭はぼーっとしているし。
そうなんです。自然がいっぱいということは、虫や動物もいっぱいってことなんです。
この間なんて、ポカラのご近所に住む日本人の友人から『タンスの整理してたら、タンスの底にネズミのミイラみつけちまったよ〜! トラウマになりそう』と画像付きのメッセンジャーが送られてまいりましたよ。
ネパール暮らし、いいんですけどね、でもね、虫嫌い、爬虫類嫌い、ネズミ嫌いの人には、ちょっと辛いかもしれません。
ネパール暮らしにもれなく付いてくる虫や動物たちをご紹介
さてさて、では、ネパール暮らしの毎日では、どんな虫や動物と共存することになるか具体的にご紹介していきたいと思います。
見えにくから困っちゃうノミ、ダニ、シラミ系の虫たち
ノミ、ダニ、南京虫の類は、いますね、ネパール。噛まれると強烈に痒いです。眠れないくらい痒かったりします。
私の住んでいるアパートにはいませんけど、農家のお布団とか信用できません。夏の時期のゲストハウスも時々出ます。あと、野良犬、野良ネコさんはたいていノミを飼ってます。
あと、頭に住み着いちゃうシラミ。農家にホームステイして、みんなで雑魚寝とかしない限りうつることはないでしょうが、私なんて、時々、ツレアイの村で雑魚寝する状況に陥るんで、人生で3回ほどシラミを飼っていたことがあります。これまた強烈に痒いです。ノミ取り用の櫛と毎日のシャンプーで1週間ほどでさよならしましたが。
定番といえば、定番、ハエ、蚊、アリ、ハチ系の虫たち
こちらの方々は至るところにおります。標高3000mを超えると急に減りますが、カトマンズやポカラでは、必ずお目にかかれます。
最近はご飯の周りにハエが飛んでいても動じない自分が怖いです。
温暖な気候のポカラでは、一年のうち8ヶ月くらいは、蚊がいます。それもうようよいます。蚊にくわれやすい方は蚊よけスプレーとか蚊取り線香など必携です。私なんて、夏は毎日、蚊に食われています。
アリも種類が多くて、小さいのから大きいの、赤いの黒いの何種類いるでしょう。家の中に入り込んでくるやつもけっこういて、お菓子などそのへんに気軽においておけません。気がつくとアリにたかられて真っ黒になって呆然とすることもあります。
ハチも多いんですよね。家の軒下に巣をつくる足の長いハチはさされると腫れ上がって大変です。家に中に入ってこないように要注意です。
ゴキブリは大量発生警報が常に発令中
家の中の虫といえば、忘れちゃいけないのがゴキちゃんです。ネパールのゴキちゃんは茶羽タイプの小さいものや、黒くてテカっている大きいのと種類はいろいろですが、いや〜、すごい数、住んでいます。気がつくと封を開けてないパスタまでかじられてたりして、キーっとなることも。
1階に住んでいた頃は、夜中目が覚めて水を飲もうとキッチンの電気をつけたら、ささーっと何匹ものゴキブリが暗闇へ逃げていくのを目にしてしまったこともありました(怖かった〜)。
一番怖かったのは、寝ている時に顔の周りでゴキブリが歩いていた時のこと。熱帯夜の熱い夜は奴等も辛いのかフラフラとへんなところへ出てきちゃうようなのです。
ホウ酸団子やゴキブリホイホイなどいろんなことを試しましたが、1階だとどんなに家の中のゴキブリを駆除してもすぐに外からやっていらっしゃるので、すぐに同じ状況に。
そんなわけで2階へお引越し。完全にいないわけじゃないと思うけれど、ホウ酸団子を置きまくり、1階の頃ほどじゃないので、まー、いいとしましょう。
毛虫には、絶対に絶対に手で触っちゃダメだよ
春先になると大量発生する毛虫、ネパール語でジュシュリキラーといいます。こやつに触るととんでもないことになるので、絶対、直接肌で触れてはいけません。
強烈にかぶれます。触らなくても、干している洗濯物の上をこいつが歩いたりしていたら、その服を着るだけで赤い発疹が出てきます。赤く腫れ上がって、強烈に痒いのです。
気がつくと網戸を歩いていたりするので、部屋の中に入り込まれないように注意しましょう。
ヤモリとかカエルとか、そして、ヘビもいる
ヤモリは、夏の間、家の中の壁によくへばりついてますね。小さいくて半透明な感じが、私はあまり好きではないですが、基本、壁にへばりついているだけなので、気にしないようにしています。害虫を食べてくれるしね。
でも、窓を閉めようとした時に、窓にはりついていた奴が、手の上に落ちてきたりすると、ギエ〜と、叫んでしまいます。ぬるりと冷たいあの感触が苦手なんです。カエルを手で掴めるよっていう人には平気でしょうが。
そのカエルさん、1階に住んでいた時は、小さいカエルがドアの隙間から何回が家に入り込んでいたこともありました。間違って踏みつけそうで怖いので、早々に退出してもらいましたが。
で、そういう奴らがいるような環境です。当然、ヘビもいます。ま〜、こちらはまだ家の中に入られたことは私はないですけどね。時々裏に畑があるような民家のベランダでとぐろ巻いていることもあります。家の庭の木に巻きついているとかね。
無害のものならいいのですが、ネパールにはマムシ系の頭が三角の毒蛇もいますので、頭が三角の奴には注意が必要。でも、ヤモリやカエルほどの確率で遭遇することはありませんので、過剰に心配しなくても大丈夫です。
ネズミおよびチュチュンドラの襲来
家の中にまで侵入してくるネズミ。一度住み着いたら、けっこう居ついちゃうし、食料品を荒らしたり、衣類をかじったり、あちらこちらを糞で汚してくれたり、ほんっと迷惑な奴なんです。
ドアの下の1センチの隙間でもハツカネズミ系のちっこいやつは入ってきます。あと、チュチュンドラと呼ばれるネズミみたいなもぐらみたいなやつもです。
できれば巣を作って住みつかれる前にすみやかに出て行ってもらいましょう。穴や隙間を塞ぐしかありません。
それから、チュチュンドラはゾウの頭を持つヒンズー教の神様のガネッシュの乗り物ですので、決して殺さないように。丁重に退出を願ってください。
さいごに
と、まあ、こんなわけでネパールに移住すると、もれなく、これらの虫や生き物との共同生活がついてきます。
常に部屋を綺麗に保ち、外から侵入できるような隙間をなくすことで、ある程度の距離は保てるかもしれませんが、完全に接触をなくすということは無理かもしれません。
でも、土があって、畑があって、森があれば、虫やいろんな動物がいて、当然なんですけどね。そういうものがお互いに作用して環境が作られているわけですから。
その調和のとれた世界を人間だけが利己的に意識的に壊そうとしているだけなんだよなあと、最後にちょっと考えてみたmiyachikaでした。