50歳から海外でフリーランスとして生きる

海外在住なだけで、何故、『すごい』と言われちゃうのか、その意味を考えてみた

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

こんにちは、ネパール在住20年を売りにしている『みやちか』です。

そうなんです、海外に住んでいるだけでも、日本に住んでいる方々からは、すごいと言ってもらえます。

しかし、何がすごいんだろう、と考えちゃうことがあります。

考えてみると、『すごい』って言葉、意味が曖昧といえば、曖昧じゃないですか?

肯定の意味の場合もあり、否定的な場合もあるし。

『すごいですね〜』とはよく言われるんだけど、すごく何なんでしょうね?

『すごくカッコイイ』かもしんないし、『すごくカッコ悪い』って意味かもしんないし。

いや、もしたかしたら、『すごくアホ』?

(確かに、アホですな。そのせいで、仕事も、旦那も一旦なくしましたので)

今日は、そんな、ちょっと私のひとり言風なお話です。

 

 

同じ『海外!? スゴイ!』でも、先進国と発展途上国じゃ、意味が違うだろ!

海外に住んでいる、と言うと、それだけで、すごいと言われることがよくあります。

20年ネパールに住んでいるわりに、未だにアパート暮らし、3000字500円のクラウドソーシングのライティング案件を必死にこなす私の、どこがすごいのか。そんな稼ぎで暮らしていけてることがすごいのか。

だんだんと卑屈になるので、このへんでやめておきます(笑)。

 

いや、だから、つまり、別に全然すごくないっすよ! って思っちゃうわけです、『すごい』って言われても。

 

でも、同じすごいでも、「アメリカに住んでるの?すごいね」、「フランス在住ってすごいね」というのと、「ウガンダで暮らしてるんだ、すごいね」というのでは、『すごい』の意味合いが違うように思うんです。

 

前者はすごいの中にうらましい、かっこいい、という羨望の響きを含んでいます。あ〜、私もそうなってみたいという憧れです。

 

でも、後者に対して憧れる人は、一般的には、少ないでしょうね(一部バックパッカーとか、未開の土地好きの人は除きます)。きっと大変なんだろうな、すごく苦労してるんだろうな。たくましいな。でも、俺には無理!って感じですかね〜。

決して憧れられているわけではありません。

 

はい、ここ、勘違いしちゃいけません。

感心されることはあるかもしれませんが、私もそうしたいって気持ちはまずないです。

そして、ネパールって国は、もちろん、後者なのであります。

 

 

ネパール在住、スゴイと思われている、その意味は?

そんなわけでは、初対面の人に自己紹介したら、『ネパール在住? すごいね〜』とよく言われる私。

いつもなら、スルーしちゃう、このスゴイの意味を、今日はじっくり考えてみるってのが、ブログのテーマなわけでして。

 

とりあえず、ひとつめのパターン。

『ネパールって言われても、それどこ? アジア、アフリカ? よくわかんねーけど、あんまりメジャーな国じゃねえな、とりあえず、すごいって言っとこか、他にコメントのしようがないしな。』

って感じの場合。特に外国に住むこともさほど興味ないし、ましてはネパールってどこって人の場合は、とりあえずの『すごい』です。

 

で、パターンその2。

『ネパールかあ、アジアの最貧国って聞くよね。すごいよね。どんな未開の地なんだろう。そんなところに住むなんて私だったら、絶対無理。』

って感じで、ちょっと憐れみを含んだ『すごい』ですね。

 

もうちょっとましなところで3パターンめ。

『海外在住だもん、きっと英語だって、ペラペラなんだろうな。もしかしたら、現地語ともかもできるのかな。現地の文化にも馴染んで、外人とも堂々と渡り合って生きてるんだろうな。強いな、たくましいな』

と、まあ、実態以上に、強く思われちゃってる『すごい』ってのもありますね。

 

 

ネパール在住、20年その実態は、すごいのか???

 

とまあ、そんな感じの『すごい』なんじゃないかな〜って、自分勝手な解釈をしてみました。

でも、当たらずとも遠からずだと思うんですけどね〜。

 

そして、実際の私のネパールの暮らしぶりとのギャップはというと、かなりあるように思います。

ま、だから、こそ、『へ、私、すごい? いや、別にすごくないでしょ』と自分では思っちゃうわけで。

 

1番目のとりあえずの『すごい』ですが、まあ、これはおいといていいでしょう。だって、コメントするほど、ネパールのこと自体知らないか、私に興味がないかですからね。

 

例え発展途上国でも、普段の生活は意外と普通なもの

 

で、2番目の『すごい』ですが、みんなどういうイメージなのかなあ、ネパールぐらし?

こんなところ住んでると思ってる?

いやいや、まさか、ないし。

 

確かに、こういうところに住んじゃう人もいます。強者だなあと思います。でも、たいていの海外在住の日本人は、在住地が発展途上国であったとしても、ある程度の水準の暮らしはしているものです。

じゃなきゃ、長く住めないし。精神的に、体力的に疲れるし。

ま、日本より不便で、インフラは整ってないし、ネットも遅いけど、最低限のものはある暮らしです。

日本の知り合いが、うちに訪ねてきたら、たいていみんなこう言いますもん。

「けっこう、普通に暮らせてるんだね」って。

そうなんですよ、スゴイことなんて、そんなにないんですよ。

 

 

外国語ができなくても、海外在住は可能だし

 

それでは、3つめの『すごい』、外国語ができる、外国人と堂々とわたりあえる、強い、たくましいって部分。

まず、外国語ですが、現地語は、まあ、長く住めばほとんどの人はできるようになるでしょう。ただし、周りが日本語できちゃう人が多いとか、英語できちゃう人が多いとだめでしょうが、現地結婚組で、現地語が全然できない人はまずほとんどいません。

でも、私、英語はダメですね〜。いまでも、片言。やっぱり、現地語ほど使う機会がないですから。だから、海外在住=英語ぺらぺらは必ずしも当てはまりません。

なんだったら、英語できなくても日本語だけでも、住めちゃう環境だってあるしね。例えば、配偶者が日本語ができて、仕事も日系企業で日本語でいける場合とかね。

 

 

そして、隣の芝生は青く見えるだけなのですよ

 

そんでもって、外国人の間で堂々と渡り合って仕事してたり、生活してたりしているように、見えるんでしょうが、実際は、日々、戸惑い、迷い、怒り、驚きの連続なのですよ。

ただ、隣の芝生は青く見えちゃうんです。日本の外に出て行った人の方が、キラキラしているように見えるだけなんです。

それに、たくましいから、強いから海外在住じゃないと思うんですよね〜。

海外に住んでると、誰でもある程度たくましく、強くなるんです。

それも、人それぞれ置かれた環境で違いますが。

海外で起業している場合と、日本の企業に属していて派遣された場合と、現地結婚組じゃあ、全然違いますもん。(あ〜、この件についても、いろいろと思うところあるので、いつか書いてみよう)

 

私なんて、ぶっちゃけ、経営者失格、自分のゲストハウスを手放すことになっちゃうし、その後オープンしたカフェもいろいろあって閉鎖してしまったし。

それで『すごい』って言われてもね…(って、ダメよ、また、ここで卑屈になっちゃ!!)

ただ、確かに、打たれ強さだけは『すごい』かもしれない。雑草のようなしぶとさ、それがなかったら、20年も住んでないかもです。

 

そう思ったら、私って、もしかして、すごいのかもしれん、とやっと自分でも思えてきました(笑)。

 

 

 

自分と違えば『すごく』見えちゃうだけで、だとしたら全ての人は『すごい』のかもしれないね

 

私から見たら、クラウドソーシングのライティング案件で月間20万円以上稼いでいる人とか(どんだけ書いたらその金額に到達すんの?)、月間10万PVのブログ運営している人の方がよっぽど、すごいと思っちゃいます。

 

と、書きながら、ふと思う。

 

あ〜、そうか、自分ができないことをできちゃう人を見ると、人は『すごい』と思うものかもしれない。

 

だから、日本に住んでいる人から見たら、海外に住んでいるだけで、『すごい』んですね。

で、月間5000PVの人から見たら、月間10万PVの人は、めっちゃ『すごい』。

うん、ちょっと納得。

 

そして、なんとか、このひとり言にも似た本日のテーマの落とし所が見えてきてほっとしている私。

はい、では、今日の結論です。

 

自分のできてないことができている人のことを、人は『すごい』と思うものだとしたら、全ての人は、他の人からみたら、どこかしら『すごい』ところを持っている。

だから、世界の全ての人は、み〜んな『すごい』んです!

 

と、最後に前向きな意見を述べて、しめたいと思います。

 

 

 

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

Comment

  1. アバター 小川 智子 より:

    以前マムズガーデンの宿泊でお世話になりました小川です。
    主人の団体などでも大変お世話になりました。m(_ _)m
    父はお酒が入ってネパールスイッチが入ると、今でもミナちゃんと一緒に朝食を
    食べたときの話を楽しそうにしていますよ。(^^)

    なかなか旅モードにならず日本に
    ドップリですが、そろそろフットワーク
    軽くなるかな!?

  2. アバター まりさん より:

    コメント三つ目ですみません、、、。でも、ブログ拝見してると、ほんとうにわかる〜〜、、って。私も戸惑い、我にかえって落としどころをみつけて、こなしていく、といううちに経験値が気づかないうちにあがってるんですが、、ブログ読んでいて、ほっとした、というか涙が〜っ驚!
    ブログ楽しみにしています!

    • アバター miyachika より:

      読んでいただき、ありがとうございます!海外在住、大変なこともあるけど、知らない間に強くなっている自分に驚いたり、いろいろです。
      でも、きっとすべていい経験で、身になっているんですよね。
      私は、ポカラに住んでいます。ポカラにいらしたときは遊びに来てくださいね。

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