元気のでるコトバ お金よりも大切なもの
お金よりも大切なもの
「お金よりも大切なものが、この世界にはある」
ネパール人男性と結婚した日本女性は、その当初は、まず間違いなくそう思っていたと思う。
けれども、現実には、その「お金」がネックになって、うまくいかなくなるカップルがどれだけ多いことか。
日々の暮らしを営むには、現在の世の中、どう考えても先立つものが必要だ。
恋愛という非日常が、結婚生活という日常になった時、物事の優先順位もきっと変わってくる。
お金よりも大切なものは、この世にたくさんあるけれど、お金がないと、今日の暮らしすら成り立たない現実がやっぱりそこに確固としてあることは否定できない。
けれど、その壁に突き当たった時に、愛や夢や希望なんて役に立たないと、愛以上にお金が大事だって、手のひら返したりするのは違うなって私は思う。
だって、そもそも、夢や愛や希望ってものは、お金と同列で比較できるものではないのだから。
「愛か?お金か?」とか
「夢か?お金か?」
という問い自体がナンセンスなように私には思われる。
お金は現在の社会では、生きて行く上で必要だ。
でも、それは生きていく手段として必要なのであって、人生の目的では有り得ない。
体という組織を維持していくために、食事を取ることが必要不可欠なように、貨幣社会を維持していくためにお金は必要であるにすぎない。
いつか社会の経済の形態が変われば、お金が必要ではなくなることもあると思う。
けれども、愛や夢や希望は、どんな時代でも、どんな社会の形態であっても、きっと私たちの人生には必要だ。
それは生きる目的であったり、生きていくための原動力であったりするのじゃないだろうか?
時には、目に見えないそれらのものが、信じられなくなって、深く落ち込んだりもするかもしれない。
人に裏切られて、傷つけられて、自分が夢見る夢子ちゃんにすぎないと思い知らされたりもする。
けれども、やっぱり、それらを信じるからこそ、
人はまた歩きだせるんじゃないろうか?
だから、うまくいかなくなった人間関係の、根本の原因はきっとお金ではないのだろうとも思う。
それがきっかけになることはあるかもしれないけれど…。
今の結婚生活が例え経済的なことが原因で、うまくいかなくなったとしても、それでも、「お金よりも大切なもの」はこの世界にはある。
それがわかっていれば、またきっと歩きだせる。