50歳から海外でフリーランスとして生きる

アジアで暮らす時、 現地の人々との付き合い方で 気をつけるべきポイント3つ

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

こんにちは、ネパールからmiyachikaです。

現地の人とどう付き合ったらいいのかということは、海外暮らしの悩みで多く聞かれることの一つです。

私が暮らしているのはネパールですが、ネパール人と付き合う時に気をつけるべきことは、きっとアジア全般、そしてアジア以外の発展途上の国々においても共通して言えることと思います。

今日は、ネパールで、いろんな失敗もし、騙されもした私の経験から、発展途上国に住み、現地の人々と付き合う時に気をつけるべき3つのポイントをお話ししたいと思います。

 

 

 

お金に鍵がかかっていれば、罪を犯さないですむ人もいる

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私は、別にお金持ちじゃないし、とあなたが思っていたとしても、平均的な発展途上国の人々から見たら、日本人は間違いなくお金持ちです。

いやいや、そんなことない、ワンルームだし、生活ギリギリだしと、反論が聞こえてきますが、月給が一万円程度の現地の人から見たら、航空券を買って、海外旅行しているだけで、あなたは別世界の人。

これはもう、どうしようもない事実です。

私がネパールで起業する前、現地に住んで仕事をしている何人かの日本人を訪ねてお話しを聞かせてもらったことがあります。その中で強く記憶に残り、今でも肝に命じている言葉があります。それは、

「お金には鍵をかけろ」

というシンプルな一文です。

お金というのは人を惑わす力がある、そしてお金に困っている人の前に現金を無防備に置くことは、彼を犯罪へと誘惑するようなもの。あなたが鍵をかけておけば、罪を犯さずに済んだ人が、あなたが無防備だったばかりに罪人になってしまうこともある。それはあなたの罪でもある。

彼女が私に言いたかったことを完結にまとめれば、こうなるでしょうか。

人の心は弱いものです。根っからの悪人などきっとほとんどいません。でも、生活に困り、明日の食事に困る者にとって、お金持ちのあなたからいくらかのお金をかすめ取ることは、出来心でできてしまうということです。

持っている奴が持たない奴に分け与えるのは当然だという社会意識が言い訳としてその背景にはあります。

どんなに仲良くなったとしても、彼らから見たらあなたは同胞ではなく、別世界のお金持ちであることは変わらないのですから。

だから、「お金には鍵をかけろ」なのです。

心の弱い人がお金の魔力に負けないで済むように、自分でできるだけのことはしておきたいと思うのです。もちろん、お金の魔力に負けない強い意志の持ち主だっていると思います。ただ、そういう人の方が少数派なのが現実なのです。

 

 

清貧の思想は日本的なもの、素朴で純粋な人々という幻想を捨てろ

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日本語には清貧という言葉があります。富を得ることを優先事項とせず、正しい行いをし、その結果貧しい状況に甘んじる結果になっていることです。日本では、なんだか、それが美徳のように思われていて、金持ち=お金に汚い、貧しい=心が清い、というようなイメージがあるのですが、それをアジアに持ち込んではいけません。

苦労人だから、人の痛みがわかる、それも一理あるとは思います。でも、小さい頃虐待された子供が、大きくなって弱い者を虐待するように、小さいころから貧しいがために蔑まれた子供が、大きくなって自分がされたのと同じように貧しい人々を蔑むことだってあるのです。

苦労して成功した人の中には、同じように苦労している人々に手を差し伸べる人もいます。ただ、途中でひねくれて、ねじ曲がってしまう人も現実には多いのです。

貧しい生活から何とかして這い上がりたい、そういうハングリー精神は正しい方向に発揮してやれば、問題ないのですが、人の足を引っ張って引き摺り下ろして、自分が彼らより上に立つというような方向へと向かうことの方がアジアでは多いようにも思います。

 

清く正しく美しくというのは、極めて日本的な道徳観に基づいたものにすぎず、アジアには、それは当てはまらないと考えた方がいいようです。

 

 

 

国によって距離の取り方は違う、心地よい距離感をキープしよう

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アジアには、日本がなくしつつあるものが今でも残っています。民族の伝統文化とか昔からのやり方で行われる行事とかもそうですが、一番大きいのは、うっとうしいほどディープな人間関係ではないかと思います。

親戚づきあいがディープなのはもちろんのこと、友達づきあいも日本のそれよりは、かなりディープです。

アジアに暮らすと、その距離感の近さに、たいていの日本人は一度や二度は戸惑いを感じるのではないかと思います。

彼らは親切でフレンドリーで、いろいろ世話を焼いてくれます。日本人ツーリストはその親切さに感動して帰っていきます。観光客ならそれでおしまい、あの国の人はいい人たちだったね、といい思い出になります。

でも、そこに暮らしていると、それでおしまいにはなりません。彼らは、自分たちが与えたのと同じくらいの親切さをこちらにも求めてきます。

特にそれが金銭絡みとなると面倒です。

何しろ向こうは、日本人のことをお金持ちだと思っています。友達なら自分が困っている時に少しくらい貸すのは当然、そのくらいの気持ちがあります。

日本では、そうそう友達に借金を申し込んだりしないものですから、とまどいますよね。

だから、現地の人との距離感をきちんとキープしておくことです。これは最初が肝心です。最初に土足で踏み込まれてしまうと、その後もずんずんと中に入ってこられてしまいますから。

自分の心地いい距離感をキープすること、長く暮らすには大事なことです。

 

 

 

最後に

 

私が現地の人と付き合う時に、気をつけていることを紹介しましたが、でも、人づきあいというものは、マニュアル通りにはいかないものです。

アジア人と一口にくくることだってできません。

結局、その時、その時、自分がどう感じるか、その感覚を磨いていくしかないのです。

でも、そうやって積み上げた感性は、世界のどの国で生活するにしても、きっと役立ちに違いありません。

 

 

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