50歳から海外でフリーランスとして生きる

呪いって信じますか? ネパールには呪術師が今でも存在するというちょっと不思議なお話

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

ナマステ〜、ネパールからmiyachikaです。

唐突ですが、ブラックマジックって信じますか?

いわゆる、『呪い』『黒魔術』というやつです。

 

ははは、

エジプトのツタンカーメンの呪いですか?

平安時代に政敵に失脚させらえた菅原道真の怨念とか?

またまた、そんなもん迷信でしょ?

 

って思ってました。

 

はい、過去形です。

だって、かかっちゃったんですもの、その『呪い』ってやつに

自分でもびっくりな体験でした。

今日は、そんなちょっと不思議なお話です。

 

 

 

アジアやアフリカでは今でも『呪い』は信じられている

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ネパールでは、今でも結構な数の人が呪いの存在を信じていますし、呪いをかける黒魔術師(黒魔術師がいればそれ解く白魔術師も存在します)は、今でも職業として、存在しています。

赤ちゃんの夜泣きを治すなど、簡単なお祓いができる人なら町役場の窓口の人よりも多いくらいです。

そんなわけで、今でも魔除け、厄除けの類は日々の生活の中で生きています。

これはネパールに限ったことではなく、アジアでもまだまだ呪いを信じている国はたくさんあります。インドネシアのバリ島もかなり盛んであるということですし、シャーマニズムが存在していた国なら大なり小なりその影響は現在も残っていることと思います。(もちろん、日本もその一つです)

アジアよりも危険なのはアフリカという話を聞いたこともあります。アフリカンダンスをアフリカ人から習っていた友人によると、アフリカの呪いは死に繋がるくらい強烈で、今でも多くの人が信じているということでした。

今では、そういう目に見えない力が働くこともあるんだろうなと思うのですが、昔の私は、『呪い』など、半分くらいは迷信でしょうと、軽く考えていましたし、よもや自分がその『呪い』にかかろうとは、思いもよりませんでした。

 

 

体重が40キロを切ったとき、私は『呪い』を疑った

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あれは、今から16年前のことだったでしょうか?

ふと、気がつくといつものジーンズがなんだかゆるくなっていました。でも最初は夏バテかなと、軽く考えていたんです。暑い日が続いていたし、寝不足だったし、それでちょっと疲れがでちゃったかな〜くらいに。

ところが、その後1ヶ月の間に、どんどん痩せていき、ジーンズがずり落ちるくらいに。食欲はちゃんとあるし、食事の量もいつも通り、お腹を下しているわけでもなく、お腹が痛いわけでもない。

体重が落ちているのが気になったので、いつもよりも意識して食事の量を増やすも効果なく、ほおは痩けてくるし、顔色も悪く、まさに病人の顔です。

心配になってお医者さんに診てもらうも、特にこれといった胃腸の病気は見つからず、一応、整腸剤とビタミン剤をくれただけ。お腹に虫がいるのかもしれないということで虫下しを飲むも、変化なし。

そんな状況で、2ヶ月後には、体重は40キロをわずかに切るまでになってしまいました。ここまで体重が落ちると、体力、抵抗力とも低下し、様々な症状が体に出てきます。5分歩いただけでも、息がきれるし、立ちくらみはしょっちゅう、口の中は口内炎が何個でもでき、小さな傷も膿んでなかなか治りません。もちろん朝もなかなか起きられず、寝ても体がだるい状態が続きました。

その頃には私も、これはおかしい、ただ事ではないぞと思い始めました。

実は、ネパールに住み始めた1年目、私はネパールの洗礼とも言える細菌性の下痢に悩まされて、1ヶ月以上、まともに固形物が食べられないという状況を体験しています。何か食べるとコロコロとお腹がなって、水のような下痢が出るというのが1ヶ月以上続きました。でも、その時でさえ、体重は40キロぎりぎりをキープしていたのです。

いまは、下痢もしてないし、毎食ちゃんと食べているのに、40キロをわずかに切っています。

さすがに、これって変でしょう。その時、私の頭に『呪い』の二文字が浮かんだのです。

 

 

恐るべし、3粒のお米の効果

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うちのツレアイも、最初は私が痩せてしまったのはストレスのせいだろう程度にしか思ってないようでしたが、私が、これは『呪い』だとあまりに騒ぐのと、さすがに痩せすぎでおかしいと思ったのか、祈祷師のタマン族のおじさんを人づてに探して連れてきてくれました。

タマンおじさん、私の脈を診て、その後、おもむろに3粒のお米を取り出しました。タマンおじさんの使ったお祓いの方法は、お米を使ったもので、呪文をかけた米を食べることで、黒魔術を流し出すというもの。

もし呪いにかかってなければ、お米を食べても何も起こらないということ。もし呪いにかかっていれば、お米を食べて1時間後くらいに下痢になるのだそうです。それもきっかり4回、4回水のような下痢が出た後、ぴたり止まるというのです。

そんなことあるんか〜。

って思いながら、タマンおじさんが聖水をかけ、むにゃむにゃとお経のようなものを唱えなら、トラの爪でチョンチョンしたお米を3粒食べました。

口にいれた時は特になんの味もしないお米だったのですが、あら、不思議。飲み込むと喉から胃にかけてが、まるで強いウォッカを飲んだ時のようにカーッと熱くなりました。それもひりひりとしばらく痛むのです。口の中にいれた時は平気だったのに。

そして、待つこと1時間半、それまで全然平気だったのに、来た〜〜〜〜〜〜!

キュルキュルお腹がなり始め、胃腸を絞られるような痛みが走り、突然の下痢の襲来です。それも水のような下痢なのです。

それが10分から15分後にさらに2回続き、『あの狸親父め、米粒に何をした』と思いはじめた4回目のトイレの後、痛みも下痢もピタリと止まるではないですか。

なんだ、これ?

狐につままれたような気持ちになるとは、こういうことをいうんでしょうね。

後で、ツレアイに聞いたところ、あのお祓いは、食べ物の呪いを解くためのもので、私はどこかで呪いのかかった食べ物を口にしていたようです。

そして、そのお祓いの後、体重が減る動きはなく、逆に徐々にですが、増えていって、3ヶ月後に45キロまでに復活したのでありました。

 

 

さいごに

 

本当にあのお祓いが効いたのか、そもそも私は『呪い』にかかっていたのか、証明のしようはありません。

でも、原因不明で体重が減り続けていたのも、お祓いの後、体重が減るのが止まったのも、事実です。

たまたま、偶然が重なっただけかもしれません。

でも、それから、私は、『呪い』というのもあるのかもしれないなと思うようになりました。

なんだか、陰陽師の世界のお話のようのですが、でも、日本だって、今も陰陽師は存在しているのだとか。

まだまだ、私の知る世界なんて狭いもの。

この世界はたくさんの不思議で満ち溢れていて、ネパールではまだそれらの不思議の存在を信じている人がたくさんいます。

そんな摩訶不思議なネパリワールドではありますが、だからこそ、『呪い』なんかに負けずに、強く生きていきたいと思うmiyachikaです。

 

 

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