50歳から海外でフリーランスとして生きる

海外旅行中の病気や事故の治療費が、国保から払い戻されるってご存知でしたか?

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

こんにちは〜、国保営業担当でもなんでもない、ネパール在住のみやちかです。

最近、日本人ツーリストに付き添って、ネパールの病院に行ってきました。久しぶりに病院に足を運びました。

でもね、その方、海外旅行保険に加入してなかったんです。

物価が安いネパールでも、治療費はそれなりにかかります。

困りました。

で、どうしたものかと思って、調べてみたら、海外旅行中の治療費もその一部が、国民健康保険から払い戻しされるようなのです。

みなさん、ご存知でしたか?

 

海外旅行保険に加入しておいた方がもちろん安心ですが、加入してなかったとしても、国保で治療費の一部は払い戻しされんですよ〜!

だから、海外で治療を受けたことを証明する書類は、忘れずにもらっておきましょうね、っていうお話を今回はしたいと思います。

 

 

ネパールの村に滞在中の日本人友人からの突然の電話

 

そもそもは、一本の電話から始まりました。

ある朝、出かけようとしたくをしていたら、村にホームステイしているはずの友人から電話がかかってきたのです。

同じ家にホームステイしている日本人が首の後ろに大きなしこりができて、激痛に苦しんでいる、今からポカラ(私が住んでいるツーリストも多い比較的大きな街)にタクシーで向かうから、病院に連れて行って欲しいと。

まあ、暇っちゃ、暇なフリーランスライターの身ですし、困った時はお互い様ですからね。

ポカラで合流し、病院へ行くことになりました。

 

ネパールには3種類の病院がある

 

で、どの病院へ行くか、ってことなんですが、ネパールには3種類の病院があります。

国立病院、私立病院、ツーリストホスピタルです。

 

国立病院

安さと混雑を誇るのは国立病院。

治療費はかかりますが、入院した場合、一般病棟の入院費は無料。そのため、庶民には圧倒的人気を誇る病院です。

某国際エアラインのフライトアテンダントの友人が、その病室を見て「ここは野戦病院か」とのたまわったこともありました。

ま〜、野戦病院は言い過ぎかと思いますが、外科も内科も一緒くたの一般入院病棟や、病院の裏に洗って干されたゴム手袋とか見ると、日本人的には、ここは厳しいとこでしょうね。

はい、私的には、ここは、ツーリストにはおすすめしません。

 

私立病院

で、もうちょっと設備が整って、料金もちょっくら高めなのが私立の病院です。ネパールでもここ10年の間に私立病院は山のように増えました。

ただし、私立病院は設備も料金もピンキリです。

たいていのドクターは英語が話せるので、診察自体は問題ないと思うのですが、どこで受付して、どこにいって、どのように診察を受ければいいのかネパール人にもわかりにくいような状況で、ツーリストは、多分とまどいます。

受付の人が英語が理解できない場合もあります。

そして、万が一、入院ということになった場合、個人のツーリストにはかなり大変です。

というのも、ネパールの病院では、入院中に必要な、点滴や注射器やガーゼ、薬など自分で薬局に買いに行かねばならないし、食事も自分で調達しなければならないからです。

ネパール人が入院する場合は、たいてい付き添いの人が、毎日病院に通うことになります。

私が行ったことのある私立の病院の外国人初診料は250円〜1000円程度。ただし、入院すれば、1日5000円~とかかかりますし、海外から輸入された薬や、手術となるとそれなりの料金がかかります。

 

ツーリストホスピタル

ツーリストをメインターゲットにした病院で海外旅行保険に入っている前提の料金体系となっています。

ネパールの物価にしては高額です。が、衛生的な配慮や入院時のサポート面で、他の病院とはまるっきり違います。

初診料も50ドル〜70ドル程度。これに、検査費、薬代、処置台など、あれやこれやかかります。入院すれば1日500〜1000ドルはかかると考えてください。集中治療室に入らなくてはならない場合は、さらにかかります。

入院時、付き添いがいない前提ですから、食事の手配や薬の手配は病院側が全部やってくれます(って、日本の病院ではそれがスタンダードですけどね)。

金額は高額になりますが、保険に入っていれば、ほぼ全てがカバーできます。

海外旅行保険に入っているツーリストがメインターゲットですから、海外旅行保険に提出する書類作成もなれています。(普通の病院では、書類をつくれない、作ったことがないということもありえます)

支払いにカードが使えるのもツーリストホスピタルならではでしょう。普通の病院は、キャッシュ払いが基本です。

 

保険があるならツーリストホスピタルへ

 

ネパール在住者で、英語かあるいはネパール語がぺらぺらで、かつ現地人の付き添いの人がいるのであれば、普通の私立の病院で十分でしょう。

設備もまあまあで、金額もまあまあですから。私も、病院に行く必要がある時は、普通の私立の病院に行きます。ネパール語もできますからね。

 

でも、ツーリストが現地人の付き添いなしに、現地の私立病院に行くのは、かなり戸惑うことになるでしょうね。

ツーリストが自力で病院に行くなら、ネパールのような国ではツーリスト専門の病院の方が、断然、楽です。海外旅行保険に入っているなら、ツーリストホスピタルがおすすめです。

ただ、今回のケースでは、保険がないと手痛いところでした。

聞くと、海外旅行保険に加入していないというので、どうしたものかと思案しました。

ただ、ネパールの病院のシステムを説明して、それぞれのメリット、デメリットを説明したところ、高くてもツーリストホスピタルが安心だということになりました。

それで、ポカラのレイクサイドにあるCWIC HOSPITAL(シーウィックホスピタル)で、治療することになったのでした。

 

海外旅行保険がなくても、国保で7割払い戻しされる可能性あり

 

幸いなことに、入院する必要はなく、簡単な外科的処置を受けて、あとは通院で治療することができ、ほっとしました。

ただ、あれやこれやで今回の治療費はトータル600ドルを超えてしまいました。でも、ネットで調べたところ、国民健康保険でも、海外での治療費の一部を払い戻ししてくれるということがわかりました。

ただし、払い戻しされるのは、日本国内で適応される種類の治療に限ります(美容整形などは適応されません)。

さらに、払い戻し金額は、同様の治療を日本で受けた場合の7割か、現地での治療費の7割で、そのうちのどちらか低額の金額です。

また、指定の書類を現地の病院で作成してもらうことが必要です。

 

でも、全額は戻ってこなくても、7割払い戻しされればかなり違いますよね。

海外旅行保険にはいってないからといって、諦める前に、国保での払い戻し、ぜひ、申請してみてください。

 

詳細や、申請に必要な書類のフォーマットは、国保のサイトをご覧ください。

 

それでも、海外旅行保険は入っておくと安心だよ

 

でも、海外旅行するなら、やっぱり海外旅行保険に入っていた方が安心ですよね。

私もツーリスト時代は、海外旅行保険のAIU にちゃんと加入してましたよ。

トレッキングに行く人は、トレッキングの高山病の時の緊急救助用の費用もちゃんと出る保険に入りましょうね。これ、普通の海外旅行保険では適応外です。オプションか何かになると思います。

もちろん、一番は、病気や事故のない旅行になることですけどね。

けれども、いつ何時、病気や事故がふりかかってくるかはわかりません。

備えあれば、憂いなしです。

皆様の旅が、病気や事故がなく、楽しい旅になりますように願いつつ、今日は、ナマステ(さようなら)しようと思います。

では、では、最後にネパール語で。ラムロ サンガ ジャヌホス (お気をつけていってっらしゃい)。

 

 

 

 

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