元気のでるコトバ 「できない」から、始まる
「できない」から、始まる
ネパール人の言う「できる」って言う場合の度合いと、日本人が言う「できる」の度合いが、随分と違うということに気付いたのは、ネパールで仕事をするようになってからだ。
「できます」っていうけれど、それってちょっとかじった程度で言っちゃっていいの?特に仕事場においてはね。しかも、「自分はできているから、何も教えてもらうことはない」って態度ってどうなの?
自分はできている、わかっているって思い込むことって怖い。せっかくの学ぶ機会をそこで逃してしまう。
ただね、なんでもかんでも「〜だから、できない」ってやる前から否定的な態度をとるのも、どうかとは思う。「できない」って言う言葉自体、ネガティブだという向きもある。確かに、「〜だから、できない」という風に、しないことの言い訳に使う場合はそうかもしれない。
だからその逆にね、「〜だから」を「できない」の後ろに持ってきてみたらどうだろうって思うんだ。「〜だから、できない」から「できないから、〜する」に変換してみるってこと。
できないから、勉強する。
できないから、練習する。
できないから、人に質問する。
ほらね、「〜だから」を後ろにもってきただけで、すごく前向きになったと思わない?
「できない」と気付いた時、それで自分を否定するのではなく、「できない」という気付きを「何をするのか」を始めるきっかけにする。「できない」という自覚から始まること、きっとたくさんあると思うよ。