50歳から海外でフリーランスとして生きる

海外在住者のキッチンレシピ〜冷たいスイーツ編〜

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

こんにちは、海外暮らし20年になる、フリーランスライターみやちかです。

 

基本ダメ主婦です。

 

昔から、家事は不得意、家のことをするより、外で仕事する方が好きな私。

東京の会社員時代は、終電終電の仕事の虫で、洗濯掃除は週に1回すればいい方。

食事は、大抵コンビニ弁当でありました。

 

そんな私が、ネパールの食のストレスから、あんこを豆から手作りしたり、がんもどきを豆腐から手作りしたりしてるなんて、東京時代の友人が聞いたら、多分、びっくり、というか、信じられないと思います。

 

でもね~、売ってないと、食べたくなるというもので。

海外在住のストレスの一つは、食のストレスというのは実感として本当です。

特に海もなく、食材も少ないネパールならなおのこと。

 

そんなわけで、時々、とりつかれたように、日本じゃ絶対に作らなかったであろうものをつくちゃったりするんです。

そんでもって、現地に手に入る材料で、なんとか『もどき』なものが出来上がっちゃたりするもんです。

今日は、そんな私が、最近ハマりまくっている冷たいスイーツの適当レシピをご紹介。

食のストレスに悩む海外在住者の方、そして、自分に手作りスーイトなんて無理だと思っている、主婦の方、こんなダメ主婦でもできるレシピなので大丈夫ですよ~、ぜひ、チャレンジしてください。

 

 

ヒマラヤを見ながら食べるあんみつの美味しさよ!

 

 

こちらポカラは4月くらいから夏モードに入ります。

そして9月くらいまでは、ずっと暑い日々が続きます。

まあ、インドみたいに40度超えるわけじゃなくて、だいたい東京くらいの暑さなんですが、ただ、だらだらと長いのです。年間半分は夏なんです。

 

こんなに夏が長いと、寒いのが嫌いな私とて、だんだんと体がバテてきて嫌になっちゃいます。

6月も半ばになると食欲も低下。

カレーの匂いはもううんざり! てな感じになってしまいます。

 

そんな時、ポカラ在住Kさんの手作りあんみつをいただきました。

ネパールではさすがに寒天は入手できないということでアガー(これも寒天みたいなものですが、原料が違います)を使用、小豆もポカラでは売ってないので代わりに緑豆であんこ、黒蜜ももちろん手作りで美味しくいただきました!

緑豆ってのは、もやしになるやつですね。緑で小豆より小さい豆です。ネパールでは、ダル(ネパール式豆のスープ)にします。が、塩の代わりに砂糖を入れれば、立派なあんこです。

ベトナムでも、緑豆は甘く煮て、ぜんざい風に食べたりするんじゃないかなあ。

ちなみにこの緑豆ですが、漢方薬膳師の友人曰く、解毒効果があって、薬や食べ物の中毒を解消する作用があり、夏の食事に取り入れるのがおすすめなのだそうです!

Kさん、GOOD JOB ! です。

 

感動的においしくいただきました。

ケーキもクッキーも好きですが、あんみつの感動ったらないでしょう。

だって、ここはポカラですよ!ヒマラヤの麓。

そこであんみつ!

これが感動でなくてなんでしょう。

 

そんなわけで、すっかり、冷たいスイーツづいちゃったワタシ、そういえば、家には、寒天もアガーも、ゼラチンもある。(何しろ、10ヶ月前まではカフェを経営していた私です。そのての材料だけはまだ家に山のようにあったりする)これは、もう作るしかないって感じで、冷たいスイーツにハマっちゃいました。

 

 

あ、ちなみにKさんは韓国人のパートナーと共に、ポカラのレイクサイドでカフェを経営しています。

the coffee

というカフェです。

ここのコーヒー豆はネパール産なんですが、ここのカフェ用に特別に焙煎方法を指定しているんだとか。で、ここのアメリカーノは、私好みの味なので、時々、原稿書くのに行き詰まったりすると、よくふらりとお邪魔したりします。

Kさん 手作りのケーキもおすすめです。

夏は、特別メニューでかき氷もあるみたいですよ!

 

 

さっそく自宅のチッキンにある材料をチェック!

 

さて、このうんざりする湿度の高い、ポカラの長い夏を乗り切るためにも、クールに冷たいデザートが必要ということで、家に戻って、さっそくキッチンチェック!

さて、さて冷たいデザートに変身しそうなものなにかあるかな?

で、見つけのが、これらです。

 

  • 寒天パウダー(以前ポカラに住んでいた日本人の置き土産)
  • アガーパウダー(以前ポカラに住んでいたドイツ人のお土産)
  • ゼラチン(ポカラのスーパーで購入したもの)
  • 抹茶パウダー(アメリカ在住の友人にいただいたもの)
  • アーモンドシロップ(アメリカ在住の友人にいただいたもの)

 

ふむふむ。

牛乳や砂糖はどこででも手に入るし、これだけあれば何種類か作れそうです。

 

カフェを閉店して以来、お菓子作りはほとんどしてなかったのですが、久しぶりに手作りモードスイッチオンです。

 

 

寒天、アガー、ゼラチンを上手に使い分けよう

 

ちなみに寒天、アガー、ゼラチン、これら3つとも凝固剤です。

が、微妙に使い方、仕上がりが違います。

その特徴を抑えて、上手に活用すれば、出来上がりのクオリティもアップするはず。

しっかりとした弾力が好きな方は寒天を、フルフルが好き方はゼラチンをお使いください。

 

寒天

 

こちら、原料はテングサやオゴノリなどの海藻

固形のものと粉末のものがありますが、初心者でも使いやすいのは粉末です。

この3つの中では最も凝固力が強く、しっかりと形を保ちたい寒天や水羊かん、ところてんなどにおすすめ。しっかりとした弾力です。

水に寒天パウダーを溶かして、沸騰させて、弱火でしっかり数分煮詰めてから、砂糖や、あんこなど混ぜ物を加えるのが基本。

溶解温度は90度以上。固まり始める温度は、45度前後(常温でも固まります)。

 

 

アガー

 

原料は、カラギーナンという海藻の抽出物、マメ科の趣旨の抽出物などの混合物

凝固力は、3つの中では寒天とゼラチンの中間といった感じで、ぷるんとした感触です。

また、3つの中で透明感が一番高いのはこちら。

寒天や水羊かんもいけるし、ゼリーにもおすすめです。

ダマになりやすいので、水に溶かす前に砂糖とアガーをよく混ぜておきましょう。水から火にかけ、軽く沸騰させるか、沸騰する手前で火から下ろします(合わせる他の材料によって変えます)。

溶解温度は、90度以上。固まり始めるのは、35度前後(常温でも固まります)。

 

ゼラチン 

原材料は、牛や豚の皮や骨に含まれているタンパク質であるコラーゲン

動物性タンパク質を原料にしていますので、ベジタリアンの人にはご法度。特にインド&ネパールではベジタリアンが多いので、要注意です。

食感は柔らかく、ふるふるです。

ゼリー、ムース、マシュマロなどにおすすめ。

板状のものと粉末がありますが、使いやすいのは粉末。

使う前に、まず、少量の水でふやかします。その後湯煎で溶かしてから固めたい材料に加えます。

溶解温度は、50度以上。固まり始めるのは、20度前後(冷蔵庫で冷やして固めます)。

一度固まった後の溶ける温度は、25度以上。夏場は室温でも溶けてしまいます。ただ、そのかわり口に入れたときの口どけ感があるのもゼラチンの特徴です。

 

冷たいスイーツ、みやちか流適当レシピ

 

杏仁豆腐もどき

ミルクプリンといっても卵は使いません。ミルクをゼラチンで固めたもの。

材料を全部合わせて火にかけ、最後にゼラチンを加えます。

それを型に流し込んで冷蔵庫へ!15分でできる簡単レシピです。

 

材料 プリン型4個程度

  • ゼラチン 5g
  • 水 大さじ2(ゼラチンをふやかす用)
  • 牛乳 300cc
  • 砂糖 大さじ1~2(好みで調整)
  • アーモンドシロップ 小さじ2

 

  1. ゼラチンを水でふやかし、十分に水を吸い込んだら、湯煎にして溶かしておく
  2. 鍋に牛乳と砂糖を入れて、火にかける
  3. 沸騰直前で火を止めて、アーモンドシロップを入れ、溶けたゼラチンを入れてよく混ぜる
  4. 型に流し込んで、冷蔵庫へ

 

アーモンドシロップの代わりに、バニラシロップを入れるとパンナコッタもどきになります。濃厚な感じに仕上げたい場合は、砂糖の代わりに練乳を入れたり、牛乳の一部を生クリームに変えてください。

 

 

抹茶寒天&黒蜜

抹茶の粉さえあれば簡単です。

材料 小さなバットか、お弁当箱程度の大きさのタッパ一個分

  • 寒天パウダー 5g
  • 水 400cc
  • 砂糖 大さじ2~3(好みで調整)
  • 抹茶 小さじ2
  • お湯 100cc

 

  1. 寒天パウダーと水を鍋に入れ、寒天をよく溶かし火にかける
  2. 別のボウルに砂糖と抹茶とお湯を合わせて、よくかき混ぜておく
  3. 鍋の水が沸騰したら、弱火にして、ボウルの抹茶液を加えてよく混ぜ合わせて火を止める。
  4. 型に流し込んで、冷蔵庫へ
  5. 固まったら、サイコロ状にカットして、黒蜜やあんこを添えて食べよう。

 

黒蜜の作り方

  • 黒砂糖 50g(黒砂糖がない場合はブラウンシュガーで代用)
  • 水 50cc

 

  1. 砂糖と水をこなべに入れて、火にかけます。
  2. 沸騰したらアクを取りながら、弱火で煮詰めます。
  3. 鍋の縁からシュワーをアワアワが出てくるくらいまでに煮詰めてください。

煮詰めすぎると冷えた時にべっこう飴状態になってしまいます。

熱いうちはトロトロでも、冷えるととろみがでます。

 

抹茶抜きにすると普通の角寒天ができます。

お団子とアンコをのっけて、白玉あんみつにするのもいいですよね~。

(お餅と違って、お団子は本当に簡単にできます)

 

 

チャイムース

 

ネパールやインドの定番、煮出しミルクティーを固めたら美味しいじゃないかと思いつき、固めてみました。

作り方は、簡単。

材料 プリン型4個程度

  • チャイ 300cc
  • ゼラチン 5g
  • 水 大さじ2(ゼラチンをふやかす用)

 

  1. ゼラチンを水でふやかし、十分に水を吸い込んだら、湯煎にして溶かしておく。チャイの作り方は、『ネパール&インドが恋しくなったら…、『ミヤチカ』風、美味しいチャイ(チヤ)の作り方』を参照
  2. チャイができたら、湯煎したゼラチンを加えてよく混ぜる
  3. 茶こしでこしながら型に入れ、冷蔵庫で冷やし固める

 

チャイの代わりに、カフェオレでも、抹茶ミルクでも美味しいです。色々アレンジが楽しめます。

 

 

食のストレス解消に、みやちか流適当レシピをお試しを

 

海外在住者なら、食のストレスに悩まされた経験は誰でもあると思います。

どんなに食が美味しいと言われている国でも、外国の食べ物をずっと食べていると、ある日突然、それらが飽和点に達し、強烈に日本食や、日本で何気なく食べていたものが食べたくなります。

 

そんな時は、みやちか流適当レシピでもお試しくださいませ。

 

今日は、ちょっと毛色を変えて、料理レシピ紹介ブログになりましたね。

これからも適当レシピ、少しずつ紹介できればと思います。

では、では、ナマステ~。

 

 

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