50歳から海外でフリーランスとして生きる

インド・ケララのアーユルヴェーダ的健康ドリンク、薬膳コーヒーとパティムガンのレシピ

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

ナマスカール、ネパールはポカラ在住のフリーランスライターみやちかです。

こちら、ポカラはまだ雨季まっただ中。

湿気が高く、蒸し蒸しとした日々が続いています。

6月からずっとこの調子で、雨季は9月くらいまで、まだまだ続きます。

暑いだけならまだしも、湿度が高いので、この時期は体の不調を招きやすいもの。

こんな時こそ、先日インドのケララ州のアーユルヴェーダクリニックで教わったスペシャルドリンクを作ってみるといいかも、いいかも。

ということで、今日は、アーユルヴェーダクリニックのシェフに教わった、雨季に飲みたい薬膳コーヒーと、お水の代わりに飲みたいピンクの水、パティムガンの作り方をご紹介します!

 

 

生命の科学、アーユルヴェーダは、医食同源

 

 

アーユルヴェーダというと、日本だと、シロダーラなどのオイルマッサージを行うエステ、スパのイメージがまだまだ強いかもしれません。

でも、本来は、五千年の歴史を持つ、古代インドの伝統医学

ただ、医学といっても治療をメインに据えた現代医学とは性格が異なります。

アーユルヴェーダでは、治療以前に、病気にならない健康な心と体を作ることに重きを置いているのです。

 

それゆえに、アーユルヴェーダにおいて、どのような食事をいかにとるかは、薬と同じくらい、重要なもの。

 

食べることで病気を予防する、健康を維持する。

 

医食同源の考え方がそのベースにはあります。

 

先日滞在した、ケララにあるアーユルヴェーダクリニック「Health Village」でも、滞在者の健康を心がけた、美味しい南インドベジタリアンフードが毎日出されました。

 

病院食というと、味気ないイメージですが、いや~、毎日、食事の時間がとても楽しみなくらい、美味しかったんですよ。北インドとは全く違う、酸味とココナツを効かせた南インドのカレーはあっさりしていて、食べやすい。そんなわけで毎日食べ過ぎちゃうくらいでした。

そのキッチンで週に一回程度の割合で、クッキングクラスが開催されていました。

その時に、教えてもらったヘルシードリンクの作り方を今日は紹介したいと思います。

 

 

*アーユルヴェーダトリートメントについての記事はこちら

 

CHUKKU KAPPI 薬膳ドライジンジャーコーヒー

 

 

今回、教えてもらったCHUKKU KAPPI (チュックカッピ)は、雨季の時期に飲みたい薬膳コーヒー。

雨季は年間の中でも特に、細菌やウイルスが繁殖しやすい時期でもあり、伝染病や感染症にかかりやすくなります。そんな感染症、伝染病対策の飲み物が、こちらの薬膳コーヒー。

感染症(例えば風邪も含まれます)による喉の痛みや発熱時にも良いそうです。

7月前後の数ヶ月はインドやネパールではちょうど雨季にあたります。日本の梅雨よりも長い雨の季節は暑さと湿度で抵抗力も低下しがち。というわけで、この時期にはぴったりの飲み物なのです。

 

ちなみに、インドと言えば、チャイ、紅茶がすぐにイメージされると思いますが、実は、インドは世界で常にベスト10入りするコーヒーの産地でもあるのです。主に、南インド(中でもケララとカルナタカ州)で生産されるため、南インドでは、チャイだけなく、コーヒーも庶民の飲み物のとして昔から親しまれているのだそうです。

 

CHUKKU KAPPI (チュックカッピ)の作り方

 

では、まずは用意するもの。

 

材料

  • 水 2カップ
  • 黒糖 大さじ1
  • ドライジンジャーパウダー 小さじ1
  • 黒胡椒(挽いたもの) 小さじ1/2
  • カルダモン(粒) 2粒(叩き割っておく)
  • クミンシードパウダー 小さじ1/2
  • コーヒー(豆を挽いたもの) 小さじ1
  • トゥルシ(ホーリーバジルの葉) 5~6枚
  • グァバの葉 3~4枚

 

 

最後に紹介したトゥルシとグァバの葉は、フレッシュなものを包丁で適当な大きさに刻んだものです。ただ、フレッシュなものは日本では入手が少々難しいかもしれません。

フレッシュがない場合は、乾燥させた葉で代用するか、省略してください。

(トゥルシは、国内でも種が売られているし、植木鉢でも大丈夫なので、自分で育てるのもありかもしれません。トゥルシの葉だけでも、美味しいハーブティーになります)

 

作り方

1 鍋に水と黒糖を入れ火にかけます。

2 黒糖が溶けてきたら、ドライジンジャーパウダーと黒胡椒、カルダモン、クミンシードパウダーを加えます。

3 沸騰し始めたら、コーヒーを加え、そのまま数分間グツグツと煮てください。

4 最後にトゥルシとグァバの葉を加えたら、火を止めて、蓋をします。

5 5分後、茶こしでこしながら、カップに注ぎ分けてください。

 

 

シェフ曰く、煮出す時間を長くすればするほど、薬効成分が濃く出るそうです。

で、お味はというと、コーヒーというよりは漢方薬に近い感じ。

だだ、苦くはありません。

というか、辛い

生姜と胡椒の辛さがピリっと効いています。

でも、お砂糖の甘みもあるので、それほど飲みにくい感じもなし。

 

ま~味を楽しみたくて飲むって感じではないですが、薬膳コーヒーですからね。飲むとじわじわと内側から熱くなってくるのを感じます。(ま~、あの量のジンジャーと胡椒ですからね。熱くなりますわな)

 

 

ナチュラル100%のピンクの水、パティムガンは、ヘルシードリンク

 

 

次は、「Health Village」のレストランで毎食、食事の時間に出されるピンクの水をご紹介しましょう。

このパティムガンと呼ばれるピンクの水、デリーなどの北インドではまずお目にかかることはないのですが、ケララでは、レストランや一般家庭でもよく出されるメジャーなもの。

 

色からいちごソーダや、いちご水が想像され、甘いイメージがあったのですが、飲んでみるとほぼ無味無臭。

着色料などは一切使っておらず、パティムガン(英語名:Sappan wood  和名:蘇芳)の幹を煮出したもの。

 

古代より赤色の染料としても使われてきたパティムガン。水と一緒に煮出すことで、水を浄化する作用もあるのだとか。

また、喉の渇きをいやす、血液を浄化、消化促進などなどいいことだらけ。

 

作り方は簡単で、鍋に水を入れ、パティムガンの木の皮をほんのひとつまみ入れて、数分沸騰させるだけ。

人肌の温かさ~常温で飲むのがいいのだそうです。

 

ケララではポピュラーなハーブなので、その辺のスーパーや食料品店で簡単に手に入ります。お値段も10gで8ルピー(約15円)とお手頃。ヨガやナチュラルケアが好きな人へのお土産にも良いかもですね~。

 

というわけで、今日は、ケララの健康ドリンクを紹介いたしました。

なかなか奥が深い、南インド。次に訪問することがあれば、ぜひ、南インドカレーの作り方を習ってみたいな~と思っています。

ではでは、ナマステ~!

 

 

 

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