ニートな20代ネパリよ! 海外で働くネパール人に甘えることなかれ
ナマステ〜、ネパールからmiyachikaです。
ネパールで仕事をしている外国人の愚痴話になると、必ず出てくる言葉、
「ネパール人は働かない」「怠け者」。
でも、本当に、ネパール人って怠け者なの?
それって、ネパリに対する先入観だったんじゃないだろうか?
シドニーで、睡眠時間5時間で働くネパール人を目の当たりにして、
ネパール人は怠け者っていうネパール人観、見直さなくちゃな〜と思った私。
そして、方や、ネパール国内を見回せば、海外在住ネパリにぶらさがるニートな若者ネパリが見えてくる。
これで、いいのか、ネパール。
ニートな20代のネパリに告ぐ! 海外で必死に働くネパリに甘えるのもたかがいにしろ! って感じです。
この記事のもくじ
姪っ子だけじゃなく、姪っ子の友人も、おごってくれたシドニー滞在
先日、姪っ子の結婚式に呼ばれてシドニーに行き、シドニーのアジア人の多さに驚いたという話をしました。
それ以外にも、実は、もう一つ驚いたことがありました。
それは、姪っ子はもちろんのこと、姪っ子の友人たちまでもが、一緒にどこかに行くと、交通費はもちろん、食費まで全部おごってくれようとすることです。
ネパールから出稼ぎに来ている、私よりも20歳以上も若い若者たち。中には、まだ学生って子もいて、大学行きながら、バイトしている状況。
日本人的感覚で行くと、いつもお金で困っているイメージじゃないですか?
苦学生的な?
それが、無理してるのか、なんなのか、いつもおごってくれようとする。
申し訳ないので、「いいよ、いいよ、無理しないで」というと、「シドニーに来た時くらいいいじゃないですか。ちゃんと稼いでいるから大丈夫」というのです。
睡眠時間を削って働くシドニーのネパリたち
よくよく聞くと、みんな結構仕事を掛け持ちしてやっているようです。
姪っ子だって、昼間は会計事務所。夕方から夜にかけては学校の清掃の仕事をしているとか。
知らんかった〜。そんなに頑張っているとは。だって、一言もそんなこと言わないんだもん。
姪っ子の旦那になる子は、27歳だけど、大学生。彼なんてもっと大変。午前中から午後にかけて大学で講義を受け、午後遅くから夜まで仕事。そのあと、深夜から早朝にかけてはホテルの仕事だとさ。
一体、いつ寝るんじゃい?
と聞いたら、早朝仕事があけてから3〜4時間くらい、あとは、合間を見てちょこちょこ昼寝するって言ってました。
(しかし、ネパール人って見栄っ張りなんですかね〜。たくさん姪っ子の友人に会いました。結構みんな同じような状況だと思うんですが、掛け持ちで働いているとか、誰も言いませんでした。)
でもね、掛け持ちするのも当然っちゃ、当然です。
シドニーに行って思いましたが、とにかく物価が高いのです。東京より高い気がしました。外食も高いし、家賃も高い。
月の生活費、ぜいたくしなくても、部屋を誰かとシェアしても、簡単に10万円を越えそうです。それに加えて学費年間100万円以上。これらを仕送りに頼らずに、自分で稼ぐとなると、掛け持ちしますわな、当然。
ネパールに里帰りのスーツケースはいつだって重要オーバー
働かないと学費が払えないからビザが更新できない、でもネパールにこのまま戻れば借金が残っちゃう人もいるでしょう。そういう追い込まれた状況になれば、頑張るしかないっていうのはあると思うんです。
でも、本当に頑張ってます。シドニーのネパール人。
そうして、自分の生活費を賄った上に、大抵の子たちは家に仕送りをします。ネパールに里帰りする時は、スーツケースはパンパンです。中身は自分の親や兄弟、甥っ子姪っ子たち、叔父さん、叔母さんへのお土産です。
しかもこの、お土産、空港で買った1000円のお菓子とかじゃないですよ。
スマホだったり、プレステだったり、時計だったり。
いや〜、太っ腹〜! というと、
「だって、弟がスマホ壊れて新しいのほしいって言われたから」とか言うんですよ。
弟って、うちの甥っ子ナビン君かい?
まったく、姉ちゃんにねだるな、甘えるな、自分で働け! (って仕事続かないんだよね〜、ナビン。27歳だっつうのに。3ヶ月単位で仕事変えるなっ!)
姉ちゃんは、睡眠時間削って働いて、このスマホを買ったってわかっているのかわかってないのか。
このように、海外で必死で働くネパリのお金は、ネパールでザバザバと浪費されているのが現状なのでありました。
ニートな20代のネパリよ、海外のネパリにぶら下がるのはやめよう
ネパールで職を得ても、月給は安い、日々の生活はキチキチです。だから、頼りたくなるのもわかるし、なんのかんの言って家族を見捨てないネパリです。
でもね、ネパールじゃあ職がないから〜とか、給料安いから〜とか文句言って、ニートしているネパリの若者よ。
海外で必死こいて働いている兄弟に金せびる前に、できる限りのことしてるの? と言いたい。
事故にあって緊急に手術必要とかさ、そういうことなら致し方ないけど、スマホ壊れたから買って〜とか(そのスマホだって、姉ちゃんに買ってもらって半年も経ってないし)新しいバイクほしいから金出して〜とか、甘えるにもほどがある!
村で農業しかしたことない、母ちゃん、父ちゃんと違って、あんたら、ちゃんと教育も受けさせてもらってるし、仕事だって選ばなきゃなんとか見つかる。そっから、這い上がって商売始める人だっている。
いやもちろん、いるんですよ。ちゃんと頑張っている人は。
でも、それと同じくらい、いや、それ以上にニートな若者も多いのです。
そんなはした金で働けるかって気持ちもわかるけど、だったら、自分のその行動の責任を自分でとって、金を人にねだるな!です。
もし、ネパール国内のニートの若者達が、自分たちのアイデアを生かして、シドニーで働くネパリほどのパワーで働いたら、ネパールの未来はもっとよくなると思うんだけどな〜。
というか、今のバブルと海外送金で経済が回っているネパールの状況は、非常に危ういのではないかと心配しているのですが。
だから、20代のニートネパリよ!
今こそ、立ち上がれ、立ち上がるんだ〜!
お前だ〜、ナビン!
と、心優しき叔母さんは、時々蹴りを入れるのでありました。