50歳から海外でフリーランスとして生きる

フリーランスライターだった私が 30歳にして、海外で起業したわけ

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

こんにちは、ネパールのポカラ在住のみやちかです。

会社員からフリーランスを経ての、ネパールでの起業は、私の人生を大きく変えた選択でした。

 

っていうか、無謀じゃろ

みやちか

 

英語も現地語もできず、特に資格も技術も持っていなかった私が、何故ネパールで起業するに至ったのか。

初対面の人にもよく聞かれるので、その経緯をここでお話ししようと思います。

 

 

突然の海外起業に、応援の声よりも心配や反対の声

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ただの会社員だった私が、6年後にはフリーランスになり、その2年後にはネパールで起業! その暴挙に、周りはかなり驚き、心配する声のみならず、無謀だとか反対する声さえ多く聞かれました。

 

英語も現地語もしゃべれないどこにでもいるようなアラサーフリーランスが起業、それも海外ですから、周りの心配も当然と言えば、当然です。

 

だいたい、何故、ネパールなのか? 何故、起業なのか? とよく聞かれます。前者の質問は、理論的に納得していただける答えを上手に言葉にすることが未だできません。

敢えていうなら、

 

「ネパールに呼ばれたと感じた」

 

というのが一番近いでしょうか?

 

それじゃ、全然、説得力ないじゃろう。

という意見が聞こえてきますが…。

みやちか

 

そして、「住みたい」というよりも、「ここに住まなくてはならない」という気持ちの方が強かったようにも思います。

 

ただ、実際問題、ここに住もうという思いだけでは、外国に住むことはできません。ビザの問題もあり、収入の問題もあるからです。

 

 

ネパールで生きていくためには、起業しか選択肢がなかった

 

ネパールで、一番取りやすかったのは、スタディビザでしたが、学費もかかるし、学校にも行かなくてはならないし、しかも就労はアルバイトでも違法。

これではビザをもらっても生活が成り立ちません。

 

仕事をするならワーキングビザですが、人間関係から精神的に病み、フリーランスになった私には就職する気は当時ほとんどなかったのと、現実問題として外国人の求人をするような企業はネパールにはほとんどありませんでした。

 

 

残った手段が、起業して現地法人のオーナーになること。

 

って、おい、消去法かい!

 

というツッコミが聞こえてきそうです。

みやちか

 

当時の私には、ネパールに住むための選択肢としてそれ以外はないように思えたのです。そうなんです。起業を選んだというよりは、消去法で残ったのが起業の道だった、というのが事実。

 

 

でも、人間、やるしかないってことになったら、頑張れるもんです。

 

それならば、仕方ない、起業してやろうじゃないの!

 

そんな勢いでネパールにやってきました。若気のいたりといえば、それまでです。本当に、自分でも、無謀だったなあと、今だから思いますが、半分は、無謀だった自分のおかげで今の自分があることを、感謝したいとも感じています。

 

 

 

人生を変えたいと旅したアジア、それが起業の始まり

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そもそも、なぜ、フリーランスライターだった私がネパールなんぞに行ったのか。話はそこから始まらなくては、読んでいるみなさんに私の心情はうまく伝わらないかもしれません。

 

正直に話せば、当時の私は、かなり精神的に病んでいました。あの状態は今でいうウツだと思うのですが、ウツだから会社を休みます、などということが通用する時代ではありませんでした。

ウツ病が今のように認知される前のことだったのです。

 

 

結局、心だけでなく、体もついていけず、会社員を辞め、フリーランスとなったのですが、会社員時代、朝も夜も仕事に明け暮れ満足に旅行もできてなかったので、この機会に旅に出ようと思いました。

 

自分自身パワー不足であることを感じていたので、行くなら、活気あふれるアジアにしようと決めていました。今から20年以上も前の話です。

 

 

香港から入り、タイ、ベトナム、ネパール、チベットを駆け足で回った1ヶ月強の旅でした。そして、その時訪れたネパールは私の心を虜にしてしまったというわけです。

 

ありきたりの感想ではありますが、アジアの国はどこも、日本よりも不便で生活水準も低いとは思いましたが、人々は活気にあふれ、生きている実感が溢れているように思えました。

 

そして、ネパールは、どこよりも人が温かく、ヘトヘトになった心と体を癒してくれるように感じたのです。

 

 

日本の若者と、もっと世界を見よう!

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私がネパールで起業したのはもう20年も前の話になります。当時はネットはおろか、携帯電話も普及してない時代でした。現在とは全く状況が違うので、実際の起業のプロセスや、業種の選択は、今から起業しようとする人には参考にならないと思います。

 

ただ、海外で起業した私が、これから起業しようとしている人に言えることは、「恐れるな、やりたいと思ったら、実行あるのみ」ということです。

 

20年後の今、会社を売却し、再びフリーランスに戻った私ですが、海外に出たこと、起業したこと、そしてその後の会社経営の日々は、私の人生の宝でもありますし、今の私を作り上げている素にもなっています。

 

だから、起業してよかったと心から思っています。

 

 

あの頃、私の心を虜にしたネパールですが、正直に言うと当時の恋い焦がれるような思いは今ではありません。

でも、長い間連れ添った、連れ合いのようなやっぱりいてくれないと寂しいような存在ではあります。

 

海外の起業が簡単とは言いません。失敗する人の方が多いのかもしれません。でも、会社員の生活だって必ずしも幸せを保証するものではありません。

 

それに、日本の常識は、世界の非常識だってこともあるわけで…。日本の中にいると、日本のやり方が全て、日本の常識が全てになっちゃいますが、でも、そうじゃないってことを、日本人はもっと知った方がいいと思うのです。

 

 

だから、思います。

日本の若者よ、もっと世界に出てみんさい!

みやちか

ってね。

 

 

海外での起業や海外就職、留学ができる人は多くないにしても、海外旅行するだけでも、海外に出たことがないのとは全然違います。

その経験は、自分にとっても、多分日本にとっても貴重なものになるに違いないと私は思っています。

 

 

 

最後に

 

海外で起業すると言ったら、多分、反対する声の方が多いと思います。確かに海外の起業はリスクもあります。でも、リスクなしの人生なんて、本当にあるのでしょうか?

 

語学力とか経験とか技術とか、それはもちろん、ないよりはあった方がいいに決まってますが、海外で自力で生きている人が共通して持っているものは、そんなものではないと、何人もの海外在住者に会って思います。

 

 

揺るぎない自分、その 強い意志と実行力、この2点に尽きます。

 

これさえあれば、語学力や経験や技術は後からついてくるものです。

何より始めなければ、永遠に未経験者のままです。

 

 

どんどん動いて実績を作ってしまうくらいの行動力、実行力、それがあれば、世界の荒波もきっと乗り越えていけるはずだし、そこで溺れてしまったとしても、それはそれで人生の大事な経験となると、体験者の私は心からそう思うのです。

 

 

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

Comment

  1. アバター ROCKY より:

    27歳の会社員です。
    ブログを読ませて頂き、パワーをもらいましたので
    ご連絡させて頂きました。
    私も一度辞職を経験し、2014年8月から2015年2月までの半年間、
    セブ島へ留学を経て、現在日本でサラリーマンをしています。

    ですが今の会社員生活には満足感がなく、
    自分の半年間過ごしたセブ島で起業したい!と日々の構想に明け暮れています。
    構想ばかりで、一歩が動き出せていない自分にもどかしさを感じています。

    みやちかさんのおっしゃられている
    揺るぎない自分、その 強い意志と実行力を軸に今後も奮闘し、
    30歳までに起業という自分の中の目標に向けて努力していきます。

    • アバター miyachika より:

      コメントありがとうございます。
      ぶっちゃけ、私なんか、勢いでここまで来た感じです。
      日本だったらしないで済んだような苦労もしたけど、
      日本では、ここまでたくさんの経験は積めなかったかなとも思います。
      だから、やはり、移住してよかったなと思ってます。経済的にはキビシーですけどね。

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