2018/01/08

ネパールの常識は日本の非常識 水回り&電気編【現地ライターが語る】

 

 

ナマステ~、ネパールのポカラ在住ライターみやちかです。

 

長年住んでいると、だんだん慣れてきて、多少のことでは驚かなくなりますが、最初の頃はびっくりの連続でした。

 

日本での常識が通じないこともたくさんあるし、日本の常識は非常識なこともありえるし、日本では非常識と言われるようなことがこっちでは当たり前だったりもします。

 

そこで、今回は、日本人からみると、ちょっとびっくりなネパールの水回りと電気に関わる常識をお送りします!

 

 

 

1、ネパールでは、風呂は朝入る

日本でも、朝シャンとか朝シャワーをする人も増えてきましたが、それでもお風呂は、基本、夜入るもの。私たち日本人にとっては、単に体をきれいにするだけじゃなく、1日の疲れを洗い流してくれる至福の時でもあります。

 

が、ネパールでは、基本、お風呂は朝入るもの。

 

それに、お風呂といっても、バスタブは使いません。お風呂に入るというよりは、水浴びと言ったほうが近いでしょうか。

 

都会の近代的な作りの家なら、家にシャワールームがあって蛇口をひねれば一応お湯シャワーが出ますが、昔ながらのバストイレは離れになっている作りの家では、バケツにためた水をかけるという非常に伝統的な水浴びスタイル。村の農家なんて、バスルームさえなく、共同水場で水浴びです。

 

基本、水浴びだから、夜浴びたら、体が冷えて風邪を引きかねない、それも夜入らない理由の一つかもしれません。

 

でも、それ以上に大きいのは、宗教的な意味合いのように思います。

 

朝の水浴びは、体を洗うだけでなく、禊ぎ(みそぎ)でもあるのです。

 

ヒンズー教の人々は朝、お寺にお参りに行くときや、ヒンズー教の司祭を呼んで何らかの儀式を行うときは、必ずと言っていいほど、その日の朝、水浴びをします。たとえ真冬でもです。

 

ただ、私は日本人なんで、さすがに朝水浴びはいたしません。夏はやっぱり、夜、昼間の汗をホットシャワーで流してさっぱりしてから寝たい派です。

ちなみにネパールの一般家庭では、シャワー用のお湯はソーラーで沸かすのが最もポピュラー。

ただ、冬は、ソーラーのお湯シャワーでは温度が今ひとつで夜浴びるにはちょっと寒い。だから、午後3時過ぎソーラーのお湯が一番温まっている時間に入ることが多いですけどね。

 

 

2、トイレはしゃがみ式でハンドウォシュレット

ネパールの伝統的トイレは洋式ではなく、しゃがんでする和式に近い形です。

 

ただし、和式のトイレとはちょっと違います。

和式には金隠しがあり、穴は前の方についています。

 

ネパール式は、金隠しがないのでどっちが前かちょっと迷う人もいるかもしれませんが、穴がある方が後ろです。

 

 

さらに、紙文化の日本と違い、ネパールではトレイで紙を使う習慣はもともとありません。

 

ウォシュレットスタイルです。

 

と言っても、手動ウォシュレット(?)です。水を使って、左手(ここは左手が基本です)で洗い流すってやつですね。

 

トイレの低い位置に蛇口がついていたり、大きなバケツに水がくんであったりするのは、そのためです。しゃがみ式タイプのトイレは水洗になってないことが多いので、その場合は、使い終わったら自分でバケツにくんで水を流しましょう。

 

あ、それから、紙を流す前提で作られてないトイレが多いので、紙を流すと詰まっちゃうトイレも結構あります。そういうトイレには使った紙を捨てる箱がおかれていますから、そこに紙を捨てくださいね。

 

こんなことを書くと、潔癖症の日本人は、これだけで、ネパール旅行するのが嫌になっちゃうかもしれませんが、そこはご安心を。ホテルやゲストハウスや、ツーリストレストランでは、ちゃんと洋式水洗トイレになっていますので。

 

 

3、停電は日常茶飯事

2016年の10月以来、ネパールの停電事情はかなり改善されました。

 

以前のような毎日10時間以上停電といった状況はさすがにありませんが、インバーター(蓄電器)かジェネレーター(自家発電機)は、やっぱりあったほうが安心です。

ちょこちょこ不規則に停電は今でもありますし、夜にいきなり停電って困りますからね。

 

インバーターは、電気が来ている間にバッテリーに電気を貯めておくもの。一般家庭では、ほとんどがこれ。

インバーターでは、炊飯器やオーブン、アイロンなど大量の電力を消費するものは無理ですが、部屋の電気やパソコンやモバイルの充電くらいなら数時間大丈夫です。

wifiだって電気が必要。ネットのない生活など考えられない海外在住ライターにとって、電気の確保は必須。私の住むアパートにも各フロアにインバーターがついています。

停電になった途端にインバーターに切り替わるように設置されているので、とても便利です。

 

スーパーや銀行、ホテル、縫製工場などは、一般家庭よりもっと大量の電力を消費しますから、インバータでは不十分。普通車くらいの大きさのある自家発電機を備えています。

ただ、難点は、燃料(ガソリン、あるいは軽油)が必要である上に、ネパールにおけるガソリンや軽油は日本とあまり金額が変わらず、ネパールの物価にしたら高額になってしまうこと、さらに、自家発電機の稼動時の音がうるさいこと。

夜の10時過ぎまで自家発電の音を聞かされる近隣の家にとっては迷惑この上ないのです。

また、エンジンを作動させなれけば稼働しないので、停電後、どうしても作動時間までギャップが出てしまいます。

 

 

4、電圧は常に不安定、電化製品の寿命は短い

 

ネパールの電気の問題は、停電の多さだけではありません。

 

電気の不安定さにも、よく泣かされます。

 

停電じゃないにしても、フルパワーじゃないってこともよくあるんです。そういう時は、オーブンつけても温度があがらなかったり、電気ポットのお湯がなかなか沸騰しなかったり。

 

それだけならまだしも、一番困るのは、突然フルパワーになったり、急にローになったりとパワーが一定しないこと。

 

そのせいもあると思うんですよね~。電化製品がよく壊れちゃうの。電球もよく切れます。

 

だから、大事な電気機器の使用には、ボルテージスタビライザー(電圧安定器)を使用するのがオススメです。

あとは、旅行などで留守をする場合など使わないときは、コンセント抜いておくのが安心かな。

 

 

5、屋上の水タンクがあるから、蛇口から水が出る

ネパールの住宅街を歩いていて気づくのは、どの家も屋上に水タンクが備えてあることです。

実は、外からは見えませんが、ほとんどの家屋は、屋上の水タンクだけでなく、地下に水タンクを備えています。

 

というのも、ネパールでは、断水も日常茶飯事だからです。私が以前住んでいたアパートでは、水は2日に1回数時間しか来ませんでした。

給水時間に目一杯、地下タンクに水をため、ためた水を電気ポンプで屋上の水タンクにあげ、そこから重力の力によって、蛇口から水を出します。

常に給水されてないネパールでは、蛇口から水を出すためには、一旦屋上に水をあげることが必要なのです。

 

しかもその水は、限られた量しか来ません。

地下タンクに貯められた水は、次回の給水時まで大事に使います。

乾季には、その数時間の水さえ、水量が少なく、地下水タンクが満タンにならないこともよくありました。

 

そんな水事情に困ったポカラのレイクサイドでは、一時期あちこちで地下水を掘るのが流行りました。地域一帯の住人がお金を出し合って、地下水を掘り、共同で使う仕組みです。

今住んでいるアパートの水もそうやって掘られた地下水です。

 

しかし、地盤沈下が毎年どこかしらでおこるポカラ。そんなにあちこち地下水掘ってもいいのか?

掘られた地下水は地下何メートルのものなのか?水質調査はしたのか?飲料水として適しているのか?という点が全く不明。大家さんに聞いても、質問の意味がわからないようでまともな答えが帰ってきません。

 

そんなわけで、水道水は、お風呂や洗濯、皿洗いに使うのみ。食用には20リットルボトルのお水を買っています。

 

 

6、一般家庭では、洗濯は手洗いが主流

ネパールでは、家電の中でも洗濯機の普及は遅れています。冷蔵庫があっても、テレビがあっても洗濯機のない家は結構あります。

 

何を隠そう、私の住む家具付きアパートも、冷蔵庫とテレビはついているのに、洗濯機はありません。そもそも洗濯機を置くための場所すら考慮されていません。

 

洗濯機に重き置かれない理由には、

  • 断続的な停電と水不足
  • 色落ち、色移りする洋服の多さ
  • 人件費の安さ

が考えられます。

最後の人件費の安さってどういう意味?と思う人がいるかもしれませんが、これは、洗濯機を買わなくても、洗濯してくれる家政婦さんが安く雇えるということです。

 

洗濯する場所は、屋上か庭といった屋外に洗濯場が設置してあることが多いように思います。

おおきなタライを使って、外でジャブジャブ豪快に手洗いです。

 

洗濯用には、日本で使うような粉洗剤も売られていますが、手洗いには固形石鹸が根強い人気です。安いし、頑固な汚れもよく落ちます。その代わり、結構手も荒れちゃいますが。

 

ちなみに、シーツやタオルを大量に選択しなければならないホテルなどは、洗濯屋さんを利用しています。また、ツーリストサービスとして、ツーリストエリアには、全自動洗濯機を使ったランドリーサービスもあります。

 

 

7、洗濯物は絞らない 洗濯バサミは使わない

 

あと、洗濯についての常識の違いなんですが、どうも、近隣のネパール人をみていると、手洗いした洗濯物を絞らないで干している人が多いんですよね。

軽く水をきる程度で、洗濯物から水がポタポタ滴っている状態で、干しているんです。

 

ま~、それでもネパールの日差しの強さだと、乾いちゃうんですけどね。でもって、厚手のものが乾かなかったらそのまま翌日まで干しっぱなし。明日には乾くでしょ、って感じなんです。

 

さらにです、洗濯バサミを使わない人が多数

みんな適当にその辺にかけてる。で、時々風に飛ばされてちゃったりするんですけどね。

 

洗濯バサミ便利なのにな~、なんで使わないの?

買うのが面倒だからなのか? そんなものにお金を使いたくないのか? 洗濯物が飛ぶことくらいどうでもいいのか?

 

未だ謎です。知っている人がいたら教えてください。

 

ただね、ネパールの洋服の生地や縫製ってもろいものもあって、強く絞ると傷むケースも結構あるんです。

あと、絞るとシワになる。シワシワにしないために絞らないのかなとも思ったり、単に絞るのが面倒なだけなのかなとも思ったり。

 

で、これ本当かどうかわからないのですが、うちのツレアイ曰く、服の中でもベビー服は絞ったり、洗濯バサミを使うもんじゃないそうです。

ベビー服が赤ちゃんの体の象徴だからだそうで。

 

ま、真偽のほどはわかりませんがね。

 

 

 

強引なまとめ

 

というわけで、今日は、日本とちょっと違うネパールの水回りおよび電気にまつわる常識についてご紹介しました。

当然ならが、日本で当たり前なこともここでは当たり前でなかったり、ネパールでは当たり前のことが日本ではあり得なかったりします。

 

でも、そういう違いがあるから、面白いのかもしれません。

 

というわけで、また機会があったら、学校編や、結婚式編や食生活編なども書いてみたいと思います。

 

それでは、また。ナマステ~!

 

 

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