50歳から海外でフリーランスとして生きる

国際結婚海外在住 出産編! 発展途上国で出産した私が、日本との違いで目が点になったこと

アバター
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
アバター
ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

ナマステ〜、ネパールからmiyachikaです。

国際結婚をして、海外に住んでいる場合、出産はどっちの国でするのか、考えちゃいますよね?

海外、その中でも発展途上国と呼ばれる国に住んでいると現地の病院事情も気になります。

設備、診察&治療の質だけでなく、衛生面、言葉の面でなにかと心配は絶えません。

ましてや、それが初めて出産となったらどうでしょう?

今日は、ネパールで出産した私の経験から、出産に際して、日本との違いで目が点になったことをご紹介します。

 

 

国際結婚の場合、出産はどっちの国で?

 

ネパールに当時住んでいた私の場合ですね、妊娠がわかった当初から、ネパールで産もうと決めてました。

それは、

ツレアイのためとか、

ツレアイの家族の希望とか、

ネパールで出産した方が安いからとか、

そういう理由じゃありません。

 

その時点で、私の両親は他界していて、帰るべき実家がなかったからです。

実家はすでに取り壊されてさら地になっていましたし、近い身内は妹のみ。

で、その妹もほぼ同時期に妊娠で、お互い自分のことでいっぱいいっぱい、そういう状況でした。

この状況で、日本で産むとなると、自分一人でアパート探しから始まり、病院へも一人で行って、出産後もアパートで一人で育児…。

って、無理でしょ、それ、実際問題

妊娠した状態で帰国しても仕事ないし、したくてもできないし。

 

ネパールで出産すれば、ツレアイもいる、甥っ子姪っ子などのお手伝い要員もいる、この状況だったら、ネパールで出産を選ぶのが普通じゃないですかね?

 

で、結果、予定日よりも2週間ほど早かったんですが、自然分娩で無事、女の子を出産。

結果オーライだったから、よかったんですけどね、

 

おい、おい、おい、

 

と思うことがなかったかというと、いや〜、結構ありました。

 

 

ネパールで出産した私がネパールの産婦人科で目が点になったこと

0c0a8fee9d5f848a4197c4064a155ea4_s

ネパールで出産することを最初から決めていた私ですが、それは、今まで出産経験がなかったこと(出産をどこか舐めてた)と、ネパールの現状を知らなかったことから簡単にできた決断だったような気ががします。

日本での出産経験がないから、日本で出産したほうがいいかどうかは、なんとも言えないけれども、ネパールの病院での出産、いやいや、目が点になることもたくさんあるんです。

 

 

やたらと帝王切開を進める

 

ネパールの国立病院では、深刻な医師不足と医師の安月給も原因し、担当医師によっては、時間が読めて、利益もある帝王切開をすすめることも多いのです。

私立は私立で、やはり利益優先なのか、医師の都合優先なんでしょうね。ポカラのある私立病院では、「リスク回避」という名目で、「35歳以上の初産の場合は、帝王切開になります」と言われました。

でも、私は、当時32歳でしたし、自然分娩希望だったので、自然分娩できる病院をツレアイに探してもらいました。

 

 

メガホンで胎児の心音チェック

 

いざ、出産、陣痛が始まった時、分娩室の外の待合室のようなところに寝かされた私。保健室のベッドのような、ただのシンプルなベッドが並べられただけの部屋。そして、私の横に置かれたメガホンのようなもの

?

15分おき程度にやってくる看護婦さんが、そのメガホンのようなものを耳にして、私のお腹にあてるではないですか? これが胎児の心音チェック?

心音チェックする機械ないんだ〜とその時初めて知った私です。

 

 

出産後すぐに歩いて4階の病室へ移動

 

それにしても、出産って体力使うもんです。数時間力んだ後ですから、結構ヘロヘロです。しかも、会陰切開してますから、傷口が痛いんですよ。

その状態でですよ、看護婦さんは、さらりと言いましたよ。

「じゃ、病室へ行ってください」って???

自分で歩いて行けというわけです。

病棟は別棟、しかも4階、さらにその病院にはエレベーターはなく、ヘロヘロの状態のまま歩いて上がることに。うちのツレアイが肩を貸してくれて、よたよたと階段を上ったことをなんとなく覚えています。

 

新生児ルームがない

 

病室のベットで横になっていると、すぐに赤ちゃんが連れてこられました。産婦人科があるのに、この病院には、新生児ルームもないんかい!

まあ、でも、産んですぐに赤ちゃんと添寝する方が本来の姿なのかもしれませんけれどもね。

あ〜、すごく、小さいなあ、寝返りして潰さないように気をつけなくちゃなんて、ヘロヘロの頭で、とんちんかんなことを考えていましたけどね、当時の私は。

 

翌日退院

 

自然分娩の人は翌日退院です。会員切開した傷口をかばいつつ、片方のお尻を浮かせてタクシーで自宅へ

悪路に立て揺れ横揺れの激しい道中、出産後すぐにこういうのって骨盤に悪いんじゃないかと思いつつ、痛みに顔を歪めておりました。

帝王切開の人はもう少し長くいるようですが、病室が圧倒的に足りないネパールでは、病気じゃない人は、出て行ってください状態のようです。

病気でもないのに、入院費を払いたくないという庶民の思いもあるんでしょうねえ。

 

 

 

今、思えば、よくこんなところで出産したなあと思いますが、初めての出産だったから怖いもの知らずだったんですよね。

出産費用はいくらだったのかと、後でツレアイに聞いたら、出産と1泊の入院で8000ルピーという答えでした。

当時のレートで多分12,000円くらいだったでしょうか。

まあ、もう17年も前のことですからね〜。今はきっともっと高くなっていると思いますし、うちのツレアイがきっとネパール人料金で交渉してくれたと思うんです。(ネパールの病院は、外国人料金が設定してあって、外人だと何でも高いんです)

 

 

海外で産むべきか、日本で産むべきか?

baby-428395_1920

さて、私の場合は、選択の余地がないこともあって、海外で出産しました。そんな私から、これから海外、特にアジアで出産を控えている方にできるアドバイスできることといっても、

 

どっちで産むかはあなた次第だよ〜

 

の一言につきるのですが、

それでもあえて海外で産むメリット、デメリットをあげてみました。

 

  • 海外で産めば、配偶者や配偶者の親に出産後すぐに赤ちゃんを会わせてあげることができます。
  • 言葉や習慣が不慣れな海外では、配偶者や現地の知り合いの十分なサポートが必要です。
  • いくらサポートがあっても、24時間通訳できる人を側に置くのは不可能です。最低限の意思疎通ができる程度の語学力があった方が安心です。
  • 発展途上国での出産は、日本の病院のような設備や医療技術は望めません。また日本なみの設備があったとしても、日本以上に高額になる可能性はあります。妊娠中の経過や、以前の出産で不安要素がある方は日本で出産する方がいいかもしれません。
  • 発展途上国での妊娠ライフは、様々な感染症に注意を払わねばなりません。そのため、日本では必要ない予防接種を受けなければならないこともあるということは頭の隅においておいてください。

 

ただ、出産は病気ではないので、普通分娩の場合は、病院に行かなくても産めるっちゃ、産めるんですよね。

出産の時、思ったのは、あ〜、出産したことなくても、赤ちゃんはちゃんと出てくるべきときに出てくるんだなあっていう、なんか、人間も動物なんだなあっていう不思議な感覚でした。

ネパールには助産婦さんもいます。何しろ病院まで1日以上かかるような村では、陣痛始まってから病院に行ったのでは間に合いませんもん。

むしろ、病院でなくて、助産婦さんで産みたい、神経質にならなくても大丈夫よ、っていうツワモノさんも中にはいらっしゃると思います。

出産は人ぞれぞれの状況も違いますから、一概に日本がいい、海外がいいとはいえません。

日本のフォロー体制万全の出産がやっぱり一番っていう人もいるだろし、

日本のスポイルされた、規則がらめの出産はいやっていう人もいると思います。

 

でも、出産、そしてその後の3ヶ月はお母さんにとっても人生最大のイベントというくらい大きな仕事です。

できるだけ自分にストレスのかからない環境を選んだ方がよいのじゃないかなあと思います。

 

 

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
アバター
ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© ライターmiyachikaのネパール暮らしblog , 2016 All Rights Reserved.