【ライター初心者向け】まだ文章の書き方で消耗しているの? 初心者が忘れがちな『あるコト』
こんにちは、ネパール在住、フリーランスライターのみやちかです。
文書の書き方がわからない。
もっと上手な文章が書けるようになりたい。
そんな思いから、何冊もの文章書き方読本を、一生懸命読んでいる人もいるかもしれません。
もちろん、他人に習うことは悪いことじゃありません。
でも、文章は、本を読んだだけで、変わるものではありません。
実際に書いて、書いて、書いて、変わるもの。それも、ただ、書きゃいいってもんでもありません。
ライター初心者にとって、大抵の場合、足りてないものがふたつあるんです。
ひとつは、文章を書く前の準備。情報収集と内容構成です。
そして、もうひとつは文章を書いた後の『あるコト』。
まだ文章の書き方で消耗しとるんね?
“みやちか”
今日、お話するのは、この『あるコト』について。
この『あるコト』を地道に実践すれば、誰でも文章力がアップしますよ、というお話です。
初心者ライターは書く以上に推敲に時間をかけろ
初心者が見落としがちな、文章の書き方読本よりも、文章上達に効果的なもの。
なんだと思います?
それは
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それは、
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それは、推敲です。
あ、な~んだ、そんな事
って言ったの誰?
いい文章が書けないっていう人ほど、実は、推敲がおろそかになっているんです。
そんなの知ってる、やっているっていうかもしれません。では、ブログにアップする前、クライアントに納品する前、あなたは書きあがった文章を何回読み返していますか?
うちは、最低でも、5回くらいはやっとるけんね。
説明文のようなものなら4~5回。
エッセイになると5~10回。
リード文、キャッチコピーやセールスコピーだと15回以上じゃね。
みやちか
もし、一筆書きで完成原稿が書ける人がいたら、その人は天才です。きっと、文章の神様かなにかです。
しかし、私たち、フリーランスライターの大多数は凡人です。
天才ではない凡人は、わかりやすい文章、上手だと言われる文章を書くために、何度も推敲を重ねねばなりません。
初めから、完成原稿を書こうなんて思ってはいけません。とりあえず、下手でもなんでも、内容構成に従って書いてしまうこと。その後、じっくりと推敲し、気になる部分を書き直すのです。
そして、また推敲し、書き直す。そんな感じで、書くー推敲ー書くー推敲ー書くー推敲ー書くという作業を繰り返します。
この地道な繰り返しこそが、凡人の文章上達への道なのです。
推敲とは
さて、具体的な推敲のやり方を説明する前に、「推敲って何?文章の間違い探しなの?」という質問が聞こえてきたので、そちらにお答えしましょう。
文章を読み直し、言い回しや、表現を変えたり、不必要な文章を削ったり、文章を書き加たりすることで、文章の質を上げていく作業です
一発でうまく書く必要はありません。なんなら一発目は言いたいことの箇条書きでも構わないくらいです。
文章を書くことに慣れてない時点で、最初から、文章の言い回しとか、言葉選びに神経を使わないでください。
初心者がそういう細部にこだわると、書く前に挫折するという状況が生まれます。事前のリサーチや内容構成の組み立てまでしっかりやったら、とにかく、その構成に従って最後まで書き上げてしまいましょう。
そこから、推敲して、文章を練り上げていけばいいだけの話なんですから。
*ちなみに、文字校正とは、誤字脱字、文法的な間違いや、漢字変換ミスを正すこと。推敲とは別物ですが、推敲の後、最後に必ず行いたい作業ではあります。
文字校正について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
目指すべきはどんな文章?
推敲の目的は、文章を練り直して、よりよいものにすることですよね。
でも、一体、どんな文章を目指せばいいのでしょう?
そのゴールが見えてないと、推敲作業も曖昧なものになってしまいます。
もちろん、元の文章よりはいい文章であることだけは確かですが、あなたにとっていい文章ってどんな文章ですかってこと。
端的に答えられますか?
いい文章、上手な文章、って言っても、すごく曖昧ですよね。
心に刺さる文章?
人の心を動かす文章?
読み始めたらどんどん引き込まれて止まらなくなっちゃうような文章?
ライターなら、誰でもそんな文章を書きたいと願っているに違いありません。
でも、初心者ライターがまず目指すべきは、そこでありません。
サクサク読めて、わかりやすい文章。
まずは、ここからスタートです。
そして、ハウツー記事や、教えるタイプの記事は、ここさえ押さえておけば、まず問題はないのです。
推敲のポイントは?
目指すは、サクサク読めて、わかりやすい文章です。
となると、推敲するべきポイントもかなり具体的になってきますよね。
- わかりやすいかどうか
- サクサク読めるかどうか
気をつけるのは、たったこのふたつです。
原稿を書き終わったら、読者の側に立って、このふたつの視点から原稿を読んでみましょう。
そして、もし可能であれば、
- 書き上げてから1日以上空ける
- 口に出して読む
上記の2点を心がけてみてください。
- 1回目は、頭からざっと最後まで、通して読んでみます。
- 2回目、読みながら、気になるポイントを書き直していきます。
- 最後まで書き直したら、もう一回読む。
この繰り返しです。
より具体的なポイントについては下記に紹介してありますので、参考にしてください。
わかりやすい文章にするためのポイント
わかりやすい文章とは何か? 捉え方は人それぞれでしょうが、私が思う、わかりやすい文章は、シンプルで、誤解する余地が少ない文章です。
以下の5つのポイントをチェックしながら、自分の書いた文章を読み直してみてください。
- 一文は短く(60字以下推奨。長すぎる場合は、ふたつに分ける)
- 主語と述語が合致しているかどうかを確認する(長文ほど、ねじれやすい)
- 客観的視点に立って意味がわかりにくいなと感じる部分を書き直す
- 意味が二重に取れるような誤解を招きそうな箇所を訂正する
- 意味が重複する文章を削る(思い入れが強いとつい同じような意味の文章を繰り返してしまいがち)
サクサク読めるためのポイント
サクサク読めるっていうのも、すごく抽象的ですよね。私は音読した時の、リズムを大切にしています。
私的には、サクサク読める文章というのは、リズム感のある文章のこと。
なので、音読して、全体のリズムをチェック。
このリズムと私が呼んでいるものは、非常に感覚的なものなのですが、リズムという以外にうまい表現が見つかりません。
例えば、俳句や短歌って、575のリズムでできていて、とてもテンポがいいですよね。そういう読んでいて感じるリズム感、テンポの良さがあるかどうかということ。
俳句や短歌のように文字数にこだわる必要はないですが、読んでみて、テンポがいいかどうか、リズムが途中で乱れないかどうか、そんな風に意識しながら文章を読んでみてください。
- 不必要な接続詞を削る、同じ接続詞を重ねない
- 同じ語尾を重ねない。語尾に変化を持たせる
文章が上手と言われる人たちは、何度も推敲を繰り返してきたのである!
今日は、推敲について、お話ししましたが、いかがでしたか?
文章上達の道は、1日にしてならず!
文章が上手、わかりやすい文章が書けるといわれている人たちだって、推敲を繰り返してきたのです。
初心者がこの作業を怠るなど、もってのほか!
推敲を極めることこそ、文章上達への近道じゃけんね〜。
みやちか
推敲のコツを覚えて、文章をどんどん磨いていきましょう!