50歳から海外でフリーランスとして生きる

アラフィフ女性の小ちゃな挑戦【木工】 木工房『テノ森』で、木のスプーンづくりの巻

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

こんにちは! ネパール在住、体当たりフリーランスライターみやちかです。

先日、ラジオ初出演の話を書いたら、

女は50歳からがオモシロイ!

って感じだね~と、高校時代の友人からメッセージをもらいました。

ほんっと、そうありたいもんですが、5O歳からを面白くするもしないも自分次第。

これからも、いろんなことにチャレンジしていきたいと思います。

ってことで、今日は、初・木のスプーン作りのレポートです。

不器用な私が、中学生以来の糸ノコを前に悪戦苦闘でしたが、

ふふふ、ちゃんとかわいいスプーンが出来上がりましたよ!

 

 

ポカラ友達・細井さんが九州で主催する木工房『テノ森』にお邪魔しました!

 

普段はネパールのポカラに住んでいる私ですが、先日、役所仕事諸々で日本に一時帰国してきました。

役所仕事などなどは、数日で終わっちゃうのですが、せっかくの日本、このままネパールに帰るのはもったいない! ということで、友人宅を訪ねることに。

 

いつも日本に一時帰国すると、たくさんの友人のお世話になるのですが(皆様、本当にありがとうございます!)、今回、初訪問させていただいたのが、こちら、福岡県福津市で、木工房を経営する細井さん宅。

細井さんご夫妻は、実は、以前ポカラに3年間暮らしていまして、その時からの知り合いです。

先日、ブログで「ヒマラヤの懐に抱かれるネパールの村で、子どもたちとお絵描きをすることの意味を考える」というタイトルで紹介しましたが、その時のツアーで、久しぶりに細井護さんと再会!

現在は、木工房『テノ森』を主催し、家具づくり、木工作品づくりの楽しさをもっと多くの人に知ってもらいたいと頑張っています。

これは、もう、木工に挑戦するしかない、っていうシチュエーションですよね。お邪魔ついでに、木のスプーンづくりの講習会にまで参加させていただきました。

 

基礎から学べる、細井さんがガイド役の木のスプーンづくり

 

さて、細井さんの木工工房では、年間を通して、様々な講習会か開催されていますが、超初心者の私が、今回挑戦したのは、難易度が最も低い木のスプーンづくりです。

さてさて、木工なんて、中学の図工以来のワタクシ、しかも手先の不器用さには、かなりの自信あり!

本当に木のスプーンが1日で作れるものかドキドキですが、午前10時、いよいよ講習会の始まりです。

私の目の前に置かれたのは、一枚の板。

たかがスプーンとはいえ、そこには、木工の基礎となる作業がたくさん盛り込まれていて、糸ノコ、ベルトサンダー、丸ノミ、小刀と様々な工具を使用するという本格的なもの。

本当にこの板がスプーンになるのか! と思っちゃいますが、

「大丈夫、誰でも作れますよ」

という細井さんの柔らかい笑顔に後押しされて、作業を始めます。

 

 

で、実際の作業は以下のような流れになります。

①木のスプーンについての概要

 

②板にスプーンの形を描く(型紙が用意してあります)

 

③糸ノコで切り抜く(曲線をくり抜くのは、結構難しく、私には、直線に切ることすら至難の技でしたが。ま、普通の人なら大丈夫でしょ。)

 

④ベルトサンダーで形を整える(すごいスピードでベルトが回りますから、扱いには注意が必要! )

photo by hosoi mamoru

 

⑤スプーンの側面の形を線で描く→糸ノコで切り抜く(必要ならベルトサンダーで形を整える)

 

⑥すくう部分の内側を丸ノミで彫る(中学校で彫刻刀を使ったのを思い出しながら)

photo by hosoi mamoru

 

⑦すくう部分の外側を小刀で荒削りをする(鉛筆けずった感覚をちょっと思い出しつつ)

 

⑧紙やすりで形をなめらかにする→茹でる という作業を数回繰り返す(なんと、なめらかな仕上がりのコツは、茹でることなんですって!)

 

⑨くるみオイルを塗りこむ(つやが出てきます!)

 

⑩乾いたら完成!!! (やった~!)

 

思った以上に色々な道具を使った長い作業でありました。

 

 

まるっきり簡単ではなかったけれど、夢中に作業している自分に気づく

photo by hosoi mamoru

自分の手先の不器用さを実感しながらも、ワクワク楽しい時間を過ごしたスプーンづくりの講習会。

糸ノコの使い方の説明を受け、早速、切り抜く作業に取り掛かるも、早くも苦戦。中学以来の糸ノコは、まっすぐ切るのが意外に難しく、スプーンの先の曲線をくり抜くのはさらに至難の技!

スプーンの先の丸みがなんだか左右非対称になってしまいました。

「細井さ~ん、こんなになっちゃったんですけど…」

と見せると、

「大丈夫、大丈夫、このくらいなら修正できるし、それも味だし」と相変わらず、にこやかな笑顔で余裕の対応。

細井さんのまったり笑顔で、そう言われると、まあ、いいかなと思っちゃうから不思議です。

 

その後、丸ノミ、小刀共に、なかなかうまく使えずに、ところどころ細井さんに手伝ってもらいながら、終始苦戦しながらの作業になりましたが、でも、不思議と夢中になっている自分がいたりして。

「僕は先生ではなくて、ガイド役です」とおっしゃる細井さん。

工房のガイド役、細井さん

 

道具の使い方や、コツみたいなものは丁寧に教えてくれるんですけど、作業自体は、基本、参加者が全部自分でやるというスタイル。

 

教えてもらってはいるけれど、自分で作っている感もすごくあって、出来上がった時は、ちょっと感動でした!

こんなに夢中になって作業するのも久しぶりな感じ。

気が付いたら4時。なんとか2本のスプーンが出来上がりました。

 

豊かに暮らすってどういうことだろう? 改めて考えさせられた木工体験

自分で実際に作ってみて感じたのは、たった一本の小さなスプーンでさえ、そこには、たくさんの手間と時間がかかっているということ。

そして、買ったものには、感じることのない、ふか~い愛着が自然と湧いてきます。まるで、親バカなんですが、ちょっとくらい不恰好でも、可愛くて仕方ないもんです。

 

「豊かに暮らすってどういうことだろうって、よく考えるんですよ」という細井さん。

巷には、安いものがたくさん売られていて、木工品だって、大量生産された安価なものが簡単に手にはいる時代です。

でも、そういう時代だからこそ、ものを大事にすることの大切さを伝えていきたいと彼は言いいます。

テノ森で工房では、参加者に、いい素材を使って、全てを自分の手で作り上げていく過程を体験してもらっています。

その体験をとおして、ものを作り上げるのにどれだけの手間と時間がかかっているのかを体で理解してもらうこと。

それがものを大事にする気持ちを育て、同時に自分で何かを作りあげたときの感動をまきおこします。

「ヨーロッパの暮らしで素晴らしいなあと思うのは、本当に古いものを修復しながら大事に使っているところです。ちょっと値段がはっても、いいものを長く使う。それが豊かに暮らすことにつながるのじゃないかなあと思います」(細井さん)

いつもおっとりとして、ひょうきんな細井さんの見せる真剣な顔に、ハッとさせられちゃった私です。

ウンウン、素敵です。

こんな風に信念を持って頑張っている人っていいですよね~。

きっとこのスプーンを見るたびに、私は細井さんのその言葉を思い出すだろうなあと思います。

細井さん、不器用な私にお付き合いくださいありがとうございました!

 

 

みんなの木工房『テノ森』ご案内

テノ森では、年間を通して、様々な木工の講習会を開催しています。

興味のある方は、ぜひぜひ、挑戦してみてくださいね!

テノ森の公式ページはこちらです!

 

 

 

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