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三叉神経痛の私が、ケララの極上アーユルヴェーダトリートメントで5歳若返った(かもしれない)体験記

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

ナマステ〜、憧れの南インドのケララのアーユルヴェーダトリートメントから戻ってきたmiyachikaです。

北インドとは雰囲気の違う、まったりとした空気が流れる南国ケララで、ぜひぜひ体験してほしいのが、アーユルヴェーダトリートメント。

インド5000年の歴史を誇る伝統医学であるアーユルヴェーダは、体だけでなく、心身ともに調和のとれた生き方についての学問でもあります。

ケララには、滞在型のアーユルヴェーダトリートメントセンターが多くありますが、今回は、その中のひとつヘルスビレッジに5日間滞在してきましたので、そのレポートです。

 

 

三叉神経痛を治したい、その一心で訪れたケララ

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実は、ワタクシ、三叉神経痛持ちなんです。あまり聞きなれない病名かと思いますが、顔の神経の病気です。

顔の片側の神経が過剰反応して、食べたり、しゃべったり、顔洗ったり、歯磨きしたり、鼻をかんだり、顔にクリーム塗ったりすると激痛が走ります。でも腫れてるわけでもなんでもないので、見た目病人には見えませんが。

病院に行けば痛み止めを処方してくれるようですが、癲癇の薬と同じような薬でめまいや倦怠感などの強い副作用があるということで、そんな強い薬は飲みたくないじゃないですか。

最悪、手術という選択もありますが、顔の神経という繊細な部分です。後遺症が残る可能性もゼロではないということですし、できればそれは避けたい。

 

それで、ずっと我慢してきたのですが、今年に入ってどんどん痛みが悪化。夜、寝返り打っただけで痛みで目が覚めたり、ストローで飲み物を飲むのも痛くて無理になったり、かなり日常生活に支障が出てきました。

最近ではご飯食べるのに1時間近くかかったりして、お腹は空いているのに、顔が痛くて食べたい、でも食べれないという状況で、ちょっと痩せてしまったような気がします。

ネパールのアーユルヴェーダの処方薬を飲み、鍼灸にも通い、整体にも行ってみたし、自然療法も試してみました。が、さほどの変化を感じられないままどうしたものかと思っていました。

 

そんな時、友人から、いいよと言われたのが、ケララのアーユルヴェーダクリニック。ドクターのいる宿泊型のトリートメント施設で、診察、処方薬、マッサージやその他いろいろなトリートメントを集中的に受けられるということです。

しかもケララは常夏の地。三叉神経痛は寒いと余計痛むのですが、ポカラはすでに冬。暖かいところに行くだけでも大分と違うだろうということで、なんとか仕事の合間の時間を5日間だけ工面して、トリートメントを受けに行くことにしました。

 

 

三叉神経痛はヴァータの乱れが原因らしい

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デリーから約3時間、ヤシの木の林の中に現れるコーチン空港は、同じインドでも喧騒のデリーとはまるっきり違って、のんびりまったりとした南国の空気がただよっています。

今回訪れたのは、ケララでも有数のアーユルヴェーダ製薬会社が運営するヘルスビレッジ(The Health Village)という宿施設付きアーユルヴェーダクリニック。

コーチン空港から約30分、コーチンの郊外、川に面したガーデンのある落ち着けるローケーション。ヤシの木やハイビスカスが南国気分を高めます。

 

チェックイン後、さっそくドクターによる初診があり、それで今後5日間のトリートメントが決定されます。

ドクター・カルティックはどっしりと安心感ある体型で優しい笑顔が印象的です。

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ただね、めっちゃ英語が早口なんです。

聞き取るの大変でした。

というか、半分も聞き取れませんでしたが…。

 

でも、今回は、このトリートメントツアーを手配してくれたエバーグリーントラベルさんが通訳してくれたので、理解できましたけどね。一人だったら、何回聞き直しただろうって感じです。

 

で、その初診の内容は、こんな感じ。

 

まず、今、自分が一番問題で治したいと思っている症状を伝えます。私の場合は、もちろんこの三叉神経痛です。

その後ドクターによる簡単な問診です。どういう時に、どのような痛みがあるかといった普通の質問から、好きな味、匂いがわかるかどうかなどなど、普通の病院では聞かれないであろう質問など、約5分程度。

それから、左手の手首の脈診です。

 

その結果、ドクターの診断は、私のケースは、ヴァータの乱れが顔の痛みとなって出ているといものでした。

生まれ持った体質は人それぞれであるのですが、アーユルヴェーダでは、ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カファ(水)の3つの要素のバランスが取れている状態が健康体であるとし、そのいずれかが乱れると、様々な症状となって表面に現れると考えられています。

ただ、人によって、この3つのうち優勢なものが違っていて、それが体質や体型の現れるということです。

私の体質は、ヴァータ(風)です。ヴァータ体質の人は痩せ型の人が多く、肌は乾燥気味。元々がヴァータ体質の上に、そのヴァータがかなり乱れている状態だということ。

なので、今回のトリートメントでは乱れたヴァータを抑えることがメインとなるということでした。

ただね、やっぱり、5日間というのは、治療のためには短いようで、『5日間ではどれだけ効果がでるかはわかりませんよ』とは言われました。いやー、それは百も承知なんですけどね。

うん、でも、なんらかの手応えがあれば、また時間を作って来れるし、今回は初回お試しという感じです。

 

 

ヴァータを抑える服用薬と施術

 

さて、結論としては、かなり満足の5日間でした。お部屋はシンプルですが、清潔で快適、エアコンもあります(使うほど暑くありませんでしたが)。

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マッサージルームも清潔で、トリートメントスタッフも礼儀正しく好印象です。

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ケララ料理をベースとしたベジタリアンバイキングの食事は毎回、バラエティに富んでいて、とっても美味しく、胃にも優しい感じで、実はご飯の時間が一番楽しみでした。

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そして、問題の三叉神経痛ですが、痛みがなくなったわけではないのですが、かなり改善されました。治療前の痛みを10とすると、5日間で5に半減した感じです。

これ、かなりいい感じです。また、来たいなー、今度は1ヶ月くらいなんて思うのですが、うん、そのためにもしっかりお仕事して稼がないとなんですが。

 

で、具体的なここでの毎日はこんな感じでした。

 

AM5:45 朝の検診(私の場合は血圧計るだけでした)

AM6:30-7:30 ヨガ(自由参加ですが、せっかくですので毎日参加しました)

AM7:30-9:00 朝食

AM9:15-10:15 朝のトリートメント

PM12:30-14:00 昼食

PM16:00-16:20 午後のトリートメント

PM6:00-7:00 呼吸法(こちらも自由参加です)

PM7:30-8:30 夕食

 

食前、食後には飲み薬も出されます。私の場合は、ヴァータを抑える薬と、体力が低下しているので、栄養剤のような養命酒のようなものが出されました。

いや〜、健康的な5日間でした。こんな生活すれば健康にならないわけがないっていうくらい。

 

トリートメントの内容も、患者さんの症状や体質によって違ってくると思いますが、私の場合は、朝のトリートメントは3日間は全身のオイルマッサージ(アビヤンガ)でした。

マッサージに使うオイルにはハーブが配合されているようでしたが、オイルも体質や症状によって変えられるようです。

この全身マッサージ、真っ裸で全身オイルマッサージされるのですが、これが、かなり気持ちよいのです。二人掛かりで右側と左側からのマッサージで、なんだか、もうちょっと申し訳ないくらいの贅沢な気分。

マッサージの後は、すぐにシャワーを浴びないで、水分を補給し、ローブのまま約20分ほど過ごすように言われます。

このマッサージは、体全体の循環を良くして発汗を施し、体内の毒素を排出する施術で、疲れを取り、ヴァータの乱れを整える作用があるということ。

そのせいか、毎日午後はすごーく眠くなりました。でも、『お昼寝はしないでください』とドクターから言われていたので、センター内をお散歩したりしてやり過ごしました。

そして、後半の2日間の朝のトリートメントは、ナバラキリという、特殊な米とハーブを煮出したペーストを入れたハーブボールを使った施術でした。こちらも神経系の病気によいようです。

午後のトリートメントでは、ミルクとハーフを煮たものの蒸気を患部にあてる施術、薬用オイルを口の中に含んで吐き出すトリートメントの2種類が午後にありました。

 

デトックス効果のせいなのか、ただマッサージされているだけなのに、毎日結構眠くて、とにかくお腹がすごくすいて食欲はありましたね。

 

 

癒された〜また来たい〜と思った5日間

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5日間のトリートメントを振り返って思うのは、癒された〜、また来たい!ってことです。

完全に三叉神経痛が治ったわけではありませんが、痛みは半減したし、たまっていた疲れのようなものが取れたような気がします。

そしてね、毎日丁寧なオイルマッサージの効果で、顔のお肌が5歳くらい若返った気がします。美容のために来たわけじゃないですが、それはそれでアラフィフィ女子としは嬉しいところ!

アーユルヴェーダ、やっぱり美容にもいいんだ、というのも実感いたしました。

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今回、私は治療がメインだったので、そんなに豪華絢爛なリゾートではなく、快適かつ経済的なミドルクラスのセンター(といっても、現地の人から見たらお高い施設ではあると思います)を選びましたが、日本から来た方でも十分快適に過ごしていただけると思います

でも、もっと、ラグジュアリーな施設で極上スパ体験したい方には、高級リゾートでのアーユルヴェーダトリートメントもあるそうですよ。1泊数万円するらしいですが、それはそれで憧れではありますね〜。

 

ま、とりあえず、私は三叉神経痛をまず治すことに専念したいと思います。最終日に、服用薬と自宅でもできるトリートメントのアドバイスをいただきましたしね。

また、完治した暁には、皆様にご報告したいと思います。

 

 

 

 

 

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