50歳から海外でフリーランスとして生きる

黒くてネガティブな気持ちとの上手な付き合い方についての考察

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

こんにちは。

 

ネパール在住、アラフィフライターのみやちかです。

 

よく、日本文化は『恥の文化』と言われますが、そういう意味ではネパールは『妬みの文化』なんじゃないかなあと思う今日この頃。ネパールでの人間関係の構築を難しくしているのは、この嫉妬ではないかと感じることは多々あります。

 

な~んて、偉そうに、いろんなことを語っている私ですが、私の中にも嫉妬といったネガティブな感情や、黒い気持ちはもちろん存在しています。怒りや、妬み、恨み、卑下など、あげればキリがありません。

 

そんなどす黒い気持ちが自分の中にあるなんて認めたくはないんですが、「ない」なんていっちゃうと、やっぱりそれはウソになっちゃいます。

 

そんなわけで、今日は、そんなネガティブな感情や、黒い気持ちとの上手いな付き合い方について考えてみました。

 

 

そこにある黒い気持ちをなかったことにしないで!

 

黒い気持ちは誰の中にもあるものです。

黒い気持ちっていう言い方だとピンとこない人には、ネガティブな気持ちとでもいえばいいでしょうか。

 

嫉妬とか、恨みとかそういうドロドロとしたドス黒いものから、自己嫌悪とか虚栄心とかいうなんだかもやもやとしたグレーで不愉快なものまでいろいろなのですが。

 

そういう気持ちがあることを認めるのは、誰にとっても気持ちいいものじゃありません。

できることなら、そんなものを自分の中に見たくないと思うのが人というもの。

自分の中には、そんな汚い感情は、ないと思いたいのです。

 

けれども、実際には、誰の中にも多かれ少なかれ、ネガティブな黒い感情はあるもの。

それを見ないことにして蓋をしてしまったとしても、それがなくなるわけではありません。

蓋をして押し込めてしまうことで、心の中で増幅されて、もっと大きなマイナスの塊になってしまうかもしれません。

 

それに、所詮、自分で自分に嘘をつくことはできないのです。

押し込めた感情は積もり積もって増幅して、いつか溢れ出し、その時には大洪水。小さな泥の水溜りのうちに対処しておけばよかったと後悔しても手遅れです。

結局は、見て見ないふりをしている自分といつか向き合うことになるものです。

 

 

そもそも黒い気持ちをなくすことなんてできない

 

あるいは、そんな黒くて汚い感情を感じないことこそが、人間としての成長だと思い込んでいる人もいるでしょう。

黒くて汚い感情は、誰にでもあるものだし、なくてはならないものだなんて言ったら、あなたは驚くでしょうか?

 

そんなことはないと反論する人もいるかもしれません。

でも、この世は全てバランスです。光があれば、影がある。光が強いほど、影も濃くなる。

ネガティブな感情があるから、ポジティブな感情もある。

それは、この世の仕組みといってもいいかもしれません。

 

怒りや悲しみを感じない人は、喜びや楽しさを感じることができなくなる。

怒りや悲しみに鈍感な人は、喜びや楽しさにも鈍感になる。

 

私はそう思います。

 

だから、黒い気持ちも否定してはいけません。

 

ネガティブな感情だって、ちゃんと存在意義があってここにあるわけで。

辛い思いがのちに人生の糧になることもある。

なにくそという思いが、自分を奮い立たせることもある。

 

必要があってそこにあるものなのだから、まずはそこにあるってこととちゃんと向き合わねばなりません。

 

 

感じることと、振り回されることは違う

 

大事な人を失えば、誰でも悲しみにくれるでしょう。

理不尽な扱いを受ければ、誰でも多かれ少なかれ怒りは感じるでしょう。

自分がどうしても成し遂げられないことを、他の人がやすやすと達成してしまったらうらやましいと思ってしまうでしょう。

 

そう感じてしまうのは、多分、とても自然なこと。

それを全然感じてない聖人君子のように振る舞うのは、所詮見せかけ。

 

私たちは所詮凡人なのです。

 

感じてしまうものは、感じていると、ちゃんと認めてあげること。

 

けれども、感情を感じることと、感情に振り回されることは違うということを忘れてはいけません。

 

悲しいからといって、悲しみに溺れてすさんだ生活をするのは悲しみに振り回れている生き方。

殴られたからといって、カッとなって殴り返すのは怒りに振り回された行動。

羨ましいからといって、その人の悪口を陰で言いふらすのは、嫉妬に振り回された言動。

 

ネガティブな感情に押し流されそうになったら、ちょっと待って。

感情のままに行動してしまう前に、深呼吸してみることです。

 

何故、自分は悲しかったのか、悔しかったのか、カッとしてしまったのか、ムカついたのか、その理由を考えてみてください。

 

愛されてないと感じたから?

負けたと感じたから?

非難されていると感じたから?

差別されていると感じたから?

 

そうやって理由がわかったら、それに対して何か有効な手だてはないのか、対処法を考えてみるのです。

喧嘩を売ってくる相手と距離をおいてみるとか。

自分が理不尽だと思っている相手の行動について、直接相手に問いただしてみるとか。

そう言う態度はやめてほしいとはっきり意思表示してみるとか。

 

他人が関わっている以上、全ての問題が常に解決されるわけではないかもしれないけれど、感情に振り回されることは少なくなると思うのです。

 

 

大事なのは、ネガティブな気持ちとの付き合い方

 

大事なのは、ネガティブな気持ちを隠すことでも、感じないことでもありません。

ネガティブな気持ちと上手に付き合っていくことができるかどうかじゃないかなと私は思います。

 

隠そうとすれば、それは消化されず、それゆえに昇華もされず、消火もされません。

 

だから無理に押し隠すよりは、仲良くやっていける方法を考えたほうがいい。

ネガティブな感情に揺さぶれている間は、しんどかったり、辛かったりするかもしれないけれど、その分、喜びや感謝の気持ちも溢れて来るもの。

毎日が日曜日だと、日曜日の楽しさが薄れて行くように、月曜日や火曜日があっての日曜日だと私は思うのです。

 

 

だから、

たくさん笑って

たくさん怒って

たくさん涙して

たくさん感動して

たくさん愛して

 

 

そんな全部の感情を味わい尽くして生きていきたいなあと思います。

 

 

 

 

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

Comment

  1. アバター 篠原麻衣子 より:

    みやちかさん、こんにちわ!
    このブログの影響もあり、今週土曜日からネパールに一週間旅行に行きます。
    女ひとり旅です。
    正直、直前になって不安もでてきましたが思い切って行って良かったと思うたびにしたいです。

    実際にネパールに行ってまたこちらのブログを読むのを楽しみにしています。

    • アバター miyachika より:

      こんにちは。コメントありがとうございます。
      ネパールは女性一人旅しやすい国だと思います。
      旅人から見たネパールは、きっと私の目に映るネパールとはまた別物で、
      でも、それが当然だし、だから面白いんだと思います。
      心に残る旅になりますように!

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