50歳から海外でフリーランスとして生きる

ネパールに行くなら知っておきたい、ネパール人の性格(注意! かなり個人的見解入り)

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

ナマステ〜、ネパールからフリーランスライターのみやちかです。

 

さて、旅の醍醐味の一つは、その国の人々との出会いであり、ふれあいです。

 

ヒマラヤの国ネパールにはどんな人々が住んでいるのでしょう?

 

多民族国家ネパールの国民の魅力も交えながら、その性格と行動を、ネパール在住20年の私なりの視点からご紹介します。

 

ただし、この記事は、人類学者でも、ジャーナリストでもない、ネパール在住20年の一個人のおもっきり個人的フィルターのかかったものであることをご考慮の上、拝読いただければ幸いです!

 

 

そもそもネパール人とは誰だ?

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ネパール人ってどんな人々なの? という質問もよく聞かれるのですが、ネパールは多民族国家中国のチベット自治区とインドに挟まれた形の国で、その両方の民族と文化が共存しています。

 

インド系の彫りの深い顔立ちのアーリア系の民族もいれば、中国側からの流れを引くモンゴル系の民族もいます。その中でもいろんな民族、カースト(階級や身分の区分け。ネパール語では、ジャートといいいます)があって、言語も違えば、宗教も違い、食文化、冠婚葬祭のやり方も違うのです。

 

だから、ネパール人とはコレコレだ、という風にひとくくりにするのはすごく難しいのです。

 

祝う祭りだって、ヒンズー教徒と仏教徒では全く違いますし、同じヒンズー教徒で、同じお祭りでも、カトマンズとポカラと僻地の村では、その祝い方は、結構違うものになります。

 

また、ネパールは階級社会です。貧富の差は日本のそれと比較にならないくらい大きく、生活水準によって、生活様式はまるっきり違います。

 

なので、ネパール人と、ひとくくりにして話しをすること自体、非常に強引で無理がある話しなのですが、それでも、どこか共通して見えてくるネパール人気質というか、メジャーなパターンというか、そういうものがないわけではありません。

 

今日は、そんなネパール人気質についてご紹介したいと思います。

 

 

ネパール人の性格を表す5つの言葉

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ネパール人ならではの気質を、私の視点から、5つの単語で表現すると…

  • 外向的
  • 楽観的
  • 依存傾向
  • 大雑把
  • キリギリス的

って感じでしょうか?

 

もちろん、ネパール人全員がこういうキャラなわけではありませんが、こういうキャラの人が、全体的に見た場合多いように思います。

 

外向的

とにかく、ネパール人って、人が大好きで、集団、グループでいることを好みます

 

一人で部屋にこもって読書でもしてようものなら、「なんか怒ってるの?」なんて言われかねません。いつでもみんなと一緒にしゃべったり、食べたりするのが当たり前で、一人の時間がほしいって感覚があまりわからないみたいなのです。

 

仕事中も暇さえあれば、フェースブックでチャットしたり、電話でおしゃべりしたり。夜も一人で個室で寝るのは嫌がります。

 

どんだけ人好き、しゃべり好き?

 

娯楽が少ない環境のせいか、ゲストが大好き。ゲスト=娯楽という感じすらあります。だから、ネパール人とちょっと仲良くなると、すぐ家に誘われます。

 

「ご飯食べにおいでよ〜」とかね。

 

ただ、ネパール人の人付き合いの距離感ってとっても近いので、日本人にとっては、時々、近すぎて息苦しいこともあるかもしれません。

 

会って、ちょっとおしゃべりしたら友達扱い。自宅に招かれて、夕食をご馳走になったら兄弟扱い。人間関係ディープです。

 

 

楽観的

 

そして、いつでも、どこまでも楽観的。最悪の事態を想定する日本人は、「後ろ向き、悲観主義者」と言われてしまうほどですが、あまり楽観的すぎるのも、仕事ではいかがなものかと思います。

 

だって、外で行うイベントで、雨が降ることを想定しないってことは日本ではありえないでしょ。けれども、もし、「雨が降ったらどうするの?」などど言おうものなら、「縁起が悪い」と逆に一喝されちゃったります。

 

そんでもって、実際に急に雨が降ったりして、バタバタしちゃうんですけどね(笑)。

 

いつもそんな感じなんですが、その次もやっぱり楽観的なんです。変わらない、というか、懲りないというか、その打たれ強さは、我々日本人も少々見習う必要があるのかもしれません。

 

ただし、自分自身に関係ある事柄に関しては、ネパール人は必要以上に楽観的な人が多いということを考慮して、ネパール人の意見は参考程度にとどめるのが賢明なような気がします。

 

 

依存傾向

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カースト制度で生まれた時から社会的身分が決まっているせいばかりではないと思うのですが、上のものが下のものの面倒を見る、持っている者が持たない者に与えるのが当然と思っている節が多々あります。

 

農村では誰かしらが都市部や海外へ出稼ぎに出て、その稼ぎで親族一家の生活が成り立っているようなところがあります。一人の稼ぎに大勢の家族、親族がぶら下がっている感じです。

 

何かというと、「ネパールの政治家が悪い」とか「ネパールの経済がこんなだから」とか、何かと周りのせいにする発言も多く聞かれます。

 

経済的に他人に依存し、さらにこうなったすべての責任は周りにあるとする、その天晴れな責任転嫁の理論には驚くばかりです。

 

また、ある者が持たない者に与えるのは当たり前という風潮があるために、気軽に人にモノをねだる人が多いのですが、押し切られずにやんわりとうまくかわす必要があります。

 

 

大雑把

 

なんでしょうね〜、なんでもすぐに壊れちゃうんです、ネパール人に貸すと。甥っ子にあげた折りたたみ傘は2ヶ月持ちませんでした。

 

机の鍵は力任せに回すのでひんまがり、貸した自転車が何事もなく返却されたことはほとんどありません。パンクしたり、ハンドルが曲がってしまったり、一体どういう運転をすればこうなるのか理解に苦しみます。

 

買ってあげた携帯のスクリーンを1ヶ月後にはヒビだらけにするばかりだけではなく、修理不可能なんて、当たり前。

 

なんかさ〜、どうして、そんな風になるの!!!

 

物の扱いも大雑把なら、計算もけっこう大雑把。商売しようってのに、収支の計算がどんぶりだったり、それ以前に収支をつけてなかったり。企業だとそうはいかないでしょうが、家族経営の商店って意外とそんな感じだったりします。あれ、今月の売り上げ、合ってる? 計算合ってないけど、なーんて。

 

いや〜、自分の商売ならまだいいけど、スタッフが大雑把なのは本当に困ります。

 

日本人ほどの細かさや几帳面さは求める方が無理なのはわかっているけど、もうちょっと丁寧に、細かくやろうね。とスッタフに言うのも疲れてしまった私です。

 

悪気はないのかもしれませんが、大雑把で雑なので、壊れると困るものは貸さないのが賢明ですね。

 

 

キリギリス的

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ネパールで仕事する日本人の愚痴でよく聞かれるのが、「ネパール人は怠け者」、「ネパール人は働かない」というセリフです。

 

いや〜、ホテルを経営していたので、その気持ちはわからないではないですよ。日本人は働きすぎるということを差っ引いても、ネパール人は働かないかもしれません。

 

日本人が『アリ』なら、ネパール人は『キリギリス』でしょうね。

 

仕事はしないけど、祭りだ、儀式だと何かにつけ、盛り上がって、歌えや踊れやですもん。

 

一番始末が悪いのが、ボスの前ではチャキチャキ動いているように見せかけ、ボスがいなくなった途端にサボる奴です。これを見抜くのはけっこう大変です。報復を恐れて誰も告げ口しなかったりするからです。

 

まあ、ネパールでは、雇う方も、雇う方で、できる限り安くこき使ってやろうという魂胆が見え見えだし、だから、雇われる方も、目一杯この会社からもらえるものはもらう(例えばフリーWiFiは使えるだけ使う、台所の砂糖や食材をくすねる)、できるだけ楽をするという魂胆が見え見え。どっちもどっちなんです。

 

でもね、それは給料が安いからっていうのと、ここはネパールだからって甘えもあるのかもしれませんね。だって、日本や、シドニーで働いているネパール人の知り合いは、ネパール人とは思えない働きぶりでしたもの。

 

 

最後に

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いろいろ言いましたが、決してけなしているわけじゃありません。

 

一緒に仕事したいかと言われると、「はい」とは言い難いですが、ネパール人っていいよなって思う部分もあります。

 

いい加減で依存的だけど、どうしてでしょうね、憎めない部分があるんですよね。

 

ネパール人の生活の方が人間味があるというか、人間臭いというか、よくも悪くも、生きてる実感があるのがネパールライフ。

 

短いネパール旅行であっても、そんなネパール人とのふれあいをぜひ、ぜひ楽しんでくださいね。

 

また、ネパール人の性格や行動の傾向については以下のような記事も書いていますので、参考にしてください。

 

 

ネパールに住むなら知っておきたい よく使われるネパリフレーズと、そこに見えるネパール人の習性

 

ネパールのドアノック文化に見る、コミュニケーションについての考察

 

 

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