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文法めちゃくちゃでも、英会話が成立するネパール人に学ぶ英語上達法

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ネパールのポカラ在住、時々日本やタイ、その他いろんな国に出没する、エディター兼ライター兼コーディネイターのみやちか(Chikako Miyamoto)です。今まで培った編集力を駆使して、50歳からのトキメキのある人生を発信し続けるお姉さん。

 

ハロー! 4大卒のくせに、ネパールの村の中学生より英語ができないミヤチカです。

う〜〜、お恥ずかしながら、そうなんです。

というか、ネパールの中学生の英語のレベルがすごすぎるのかもしれません。

最近の子どもたちは特に英語がうまいのですが、子どもに限らず、そのへんの八百屋のおばちゃんだって、リキシャー(人力自転車タクシーです)のおやじだって、片言の英語は使えちゃいます。

文法はめちゃくちゃな場合もあるけど、欧米人とだってちゃんと会話が成立しているネパール人。

それに比べて、文法は正しく使えるかもしんないけど、英会話はまるっきしだめな日本人。

この違いは一体なんなのでしょう?

 

そこで、今日は文法はめちゃくちゃでも、会話が成立するネパール人に見る英会話の上達法をご紹介したいと思います。

 

 

アジアでもピカ1に高いネパール人の英語レベル

最近、娘が留学中のタイにちょくちょく長期滞在するようになって、感じたことの一つ。

タイ人ってほんっと英語下手ね、ってことと同時に、

いや、ネパール人が英語うますぎんのか? ってこと。

 

タイに行くと、あまりにも英語が通じないので、タイ語ができないおばさん日本人としては、本当に、不便です。

東南アジアではピカ一の経済発展を遂げ、今や国民の生活水準もどんどん上がってきているというのに、しかも、観光客が世界中からこんなに訪れているというのに。

タイ、全然だめじゃん、英語。

 

生活水準、食文化、インフラ、観光客の数、在住外国人の数、何ひとつタイに及ばないネパール。けれども絶対的にタイに勝っていることがあるとすれば、それは国民全体の英語力の高さです。

アジアの最貧国のひとつなんて、ありがたくない形容詞をつけられちゃったりするネパールですが、英語に関しては圧勝です。

 

本当に、そのへんの八百屋のおばちゃんだって、ちゃんと値段は英語で言ってくれるし、買い物に必要な英語くらいは通じちゃいます。

「お砂糖ある」とかそういう程度ですけどね。でも、そういう程度だって、タイじゃ通じませんからね。

今時のネパールの若い子なんて、英語上手な子本当に多いですね。ちゃんと外国人と会話が成立してますもん。

 

 

ネパールの学校では、半端なく英語に力をいれている

ま、しかし、これだけ英語力が高いのには、やっぱりそれなりの理由があります。

ネパールの学校では、公立の小学校でも一年生から英語の授業が取り入れられています。

私立に至っては、幼稚園から英語がありますし、小学校一年生の段階で、国語(ネパールなので、国語の時間はネパール語を学びます)の時間以外は英語で書かれた教科書で勉強します。

算数も英語でやるし、社会も英語でやるんです。低学年のうちは、半分わかったような、わかってないような状態ですが、うむを言わさず強引に英語での勉強を推し進めちゃいます。

でもね、子どもの脳は柔軟ですね、むりくりでも、毎日英語で、授業受けてたら、そこそこ英語力はついちゃうんですよ。

 

それに、ネパールの子たちの語学のセンスってのは、環境にも大きく影響を受けているのかもしれません。

もともとネパールは、多民族国家で、言葉も民族ごとに違います。これ、大阪弁と東北弁が違うっていうレベルの違いではありません。文字も違うし、時には、語順さえ違います。

(ちなみにネパール語は日本語のように動詞が文章の最後に来ます。しかし、ネパールの民族語の中には、英語のような語順の言葉もあります)

 

家では、母国語、学校の友達とはネパール語で話し、学校の授業は英語。見る映画はヒンディー語のボリウッド、音楽はyoutubeで洋楽。

小さいころからそういう環境で過ごすっていうことが、語学習得能力を上げるものかどうかは、知りませんが、全然影響してないってこともないんじゃないかなあと勝手に思うだけですけどね。

 

 

ネパールの方が、英語にふれる機会が多い

ま、そんな風に、日本とネパールでは、英語環境がかなり違います。

英語に接する機会がネパールの方が多い。それは確かにあると思います。

(標高4,000mの山ん中の村とか、テレビもネットもないところは例外ですけどね)

 

パソコンだってOSは英語です(というかネパール語のOS存在しない)。スマホのOSも英語ですから、Facebookも英語のアプリで見ています。

そして、毎日何時間もスマホ見てますからね。ネパール人。仕事中も暇さえあれば、Facebook。それも、やっぱり、英語に接しているってことにはなるでしょう?

 

最近は、デパートメントストアと呼ばれるようなお店も増えてきて、レジやバーコードが導入されていますが、レシートは英語でくれます。レジの姉ちゃんやおばちゃんも英語のレジつかってるんですよ〜。

国のメイン産業の一つである観光業は、外国人相手のビジネス。これまた英語抜きでは語れないお仕事です。

 

日本人の私でさえ、ネパールに住み始めてはから、英語は上達しました。

ネパール語は話せるんで普段ネパール人と話す時はネパール語ですけど、それでも英語を使う機会は、日本にいる時より断然多いです。

銀行とか、ネパール人との仕事のメールのやりとりも英語のことが多いですし。

(*パソコンでネパール語の入力は難しいため、ネパール人同士でもメールやチャットは英語のことが多いです。というか、ネパール語での入力できるネパール人が少ない)

あ〜、そうそう、ヨガも英語で習ってましたしね。

やっぱり接する機会が多いってのは、大事なのかなあと思います。

 

 

カリキュラムよりも必需性とモチベーションが大事

語学を学ぶ上で、接する機会が多いことが重要であることは、多くの人が認めるところと思います。

だから、お金かけてわざわざ語学留学とかするんであってさ。

 

でも、英語に接する機会を増やそうと思えば、日本にいても、できなくはないわけですよ。

Youtubeで英語の動画を探すことだって簡単だし。

でも、そうしないっていうのは、やっぱり日本にいると英語を習得する必需性もなければ、そこまでして英語を習得したいというモチベーションもないからだと思うんです。

 

ネパールの学校の英語教育が日本のそれよりも優れているかというと、決してそうではありません。

ネパールの学校の英語のカリキュラム自体は、特に目新しいわけでもなく、ネイティブの先生がいるわけでもありません。

ネパール語なまりの英語をしゃべるネパール人の先生による読み書き中心の授業ですから。

 

にもかかわらず、これだけ英語が話せる(例え文法はめちゃくちゃでも、なんとか意思の疎通ができる)人がいるのは、やはり英語の必需性の高さと、英語習得へのモチベーションの高さの違いじゃないかなって思います。

 

英語ができることは、よりよい未来につながる

英語ができれば誰でも成功できる、というわけではありませんが、英語ができなければたくさんの可能性が閉ざされる。ネパールにおいてはそうでしょう。

大卒さえ就職先がほとんどない就職難のネパール。例え就職できたとしても初任給は日本の20分の1程度。いくら物価が日本より安いとはいえ、それでは、実際問題、生活厳しいです。家賃で全部終わっちゃうかもっていう程度。

 

そのため、多くの人々は職を求めて海外に出て行きます。でも、英語ができなければ、肉体労働くらいしかできません。ネパールよりはいい給料とはいえ、肉体労働の給料なんてたかがしれています。

いい給料がほしかったら、やっぱり英語は最低限必要です。

 

さらに、最近は、大学から海外を目指す若者も増えてきます。海外の大学に行き、卒業してそのままそこで就職するのが彼らが目指すところ。

先進国の場合は、そのまま就職できれば、ネパールの初任給の20倍近い月給がもらえるのですから、親も多少の借金をしても、子供達を海外に出そうと必死です。そして、海外の大学に行くからには、かなりの英語力は求められます。

まだまだ、発展途上のネパールでは、英語は、お金持ちへの近道、生活向上のための必須道具なんです。

だから、英語習得に対するモチベーションが日本人のそれと違うのも当たり前かもしれません。

 

 

おしゃべり好きで、物怖じしない性格も多少関係しているかも

 

あと、ネパール人の英会話能力に関して思うのは、おしゃべり好きなネパール人のキャラクターも、関係しているのかなあとは思います。

やっぱ、使ったもの勝ちなんでしょうね。語学ばっかりは。

とにかく、使う。文法間違ってもどんどんしゃべっちゃう。

なんなら、最初は、もう単語の羅列でもいい。

単語を並べる。それでも、思った以上に通じることもあるのでびっくりです。

 

おしゃべりが大好きなネパール人、英語が下手だからって、すみでじーっとしてるなんてことは、まずありません。めちゃくちゃでもなんでも、どんどん英語でぐいぐいきます。自分の意見を言わずにはいられないって感じなんですよね〜。

日本人みたにいに、間違って恥ずかしいっていう感覚もないのかもな〜と思います。通じればいいのよって感じ。

 

それはもともとネパールが多民族国家で、普段から、ネパール人同士も母国語ではない言葉で会話する機会が多いからかもしれません。黙ってたら、生きていけないじゃん。

だから、もう、下手でもなんでも主張する。

でも、日常会話なんてものは、通じりゃいいっちゃ、それでいいんですけどね。だから、やっぱり使ったもの勝ちなんでしょうね。

 

 

今から、実践すべき英語上達法はこれだ!

 

なんだか、ダラダラと長くなりましたが、結論はこれ!

 

  1. 今すぐパコソンとスマホのOSを英語に切り替えろ。なんならFacebookの言語も英語にしてしまえ。
  2. 家族を巻き込め!朝の時間は英語のみの会話など、家庭内に英語タイムを設定しろ!(中高生の子供がいれば、いっそうこの家庭内英語タイムをたのしめるはず)
  3. 聞き取りが下手なうちは、会話を長続きさせるために、会話の主導権を握れ。なんなら、相手を質問攻めにしろ。

 

というのは、ちょっと強引な結論ですが、つまりは、

  1. 英語に接する時間を増やせ
  2. 英語に対する必需性とモチベーションをアップしろ
  3. 英語でどんどん発言せよ

 

という、まあ、ありきたりな結論です。

 

かくいう私は、ネパール語では、これが実践できてるんですけどね〜。(だから、英語は今でも、日常会話にも困るけど、ネパール語の日常会話は、そこそこいける。)

英語は、まだまだです。

 

あ〜英語上手になりたい!

 

あ、最後に余談ですが、脳をいつまでも若く保つ秘訣は、脳に適度な負荷をかけてあげることらしいです。語学の取得ってのもそれにあたるらしい。

うん、アラフィフが若さを保つのにも語学学習ってのは、いいみたいですよ。これで、あなたのモチベーションも少し上がったのではないかな?

 

では、次回は、お会いした時は、ぜひ英語で会話しませう。

 

See you soon!     


 

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